宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:20)
今日、M5.7の中規模フレアが発生しました。
また、M5.3の中規模フレアが昨日発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏の最新データがありません。
放射線帯電子が非常に強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
4/ 3 09:52 M1.2
06:06 C4.7
05:27 M5.7
03:07 M2.1
01:18 C3.1
4/ 2 23:56 C4.1
21:52 M2.3
16:33 M5.3
11:22 C8.0
07:59 C5.1
06:23 M4.4
04:21 C3.7
4/ 1 02:17 C1.7

黒点  4/ 3 (NOAA)
磁場 フレア
2644 19 βγ M6
2645 23 βγδ C8
2648 3 β ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:14 445 +0.3
-2 h 452 +0.3
-4 h 462 +0.1
-6 h 466 +0.5
-8 h 471 -0.7
-10 h 486 -1.7
-12 h 503 -1.7

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:30 - -/ -
-2 h - -/ -
-4 h - -/ -
-6 h - -/ -
-8 h - -/ -
-10 h - -/ -
-12 h - -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 9x10^4
4/ 3 0.5 1x10^5
4/ 2 0.4 2x10^5
4/ 1 0.4 7x10^4
3/31 0.4 1x10^5
3/30 0.5 6x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
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太陽放射線 (GOES)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2017/ 3/29 14:05 太陽風の速度は700km/秒に高まっています。磁気圏も活動的です。
2017/ 3/30 13:18 太陽風は620km/秒と高速の風が続いています。フィンランドのオーロラをどうぞ。
2017/ 3/31 13:29 太陽風の速度は700km/秒に再び高まっています。磁気圏の活動も活発です。
2017/ 4/ 1 11:21 高速太陽風が続き、磁気圏の活動も活発です。C1の小規模フレアが発生しています。
2017/ 4/ 2 11:20 2644黒点群でM4.4の中規模フレアが発生しました。
最新のニュース

2017/ 4/ 3 11:20 更新
M5.3、M5.7など、2644黒点群で中規模フレアが5回発生しています。

担当 篠原

2644黒点群の活発な活動が続いています。
昨日の朝に発生したM4.4に続いて、
夕方、2日17時(世界時2日8時)にM5.3、
夜遅く、3日22時(世界時2日13時)にM2.3、
今日未明、3日3時(世界時2日18時)にM2.1、
そして、今日の早朝、3日5時半(世界時2日20時半)には、
M5.7と今回の活動の高まりで最大のX線強度のフレアが発生しました。
そして、先ほど、3日10時(世界時3日1時)にも、M1.2のフレアが起きています。

最初のMクラスフレアであるM4.4以降の2644群の活動の様子を、
SDO衛星AIA131による動画で掲載します。
激しい輝きが次々と発生しています。

また、2644黒点群の現在の様子を、
SDO衛星の可視光写真を拡大して掲載します。
黒点群は太陽の西の端に近づいていて、この後見えなくなりそうです。

これらのMクラスフレアに伴って、
CME(太陽ガスの放出現象)も発生しています。
SOHO衛星の写真が揃っていなかったので、
STEREO Ahead衛星のCOR2カメラの動画を掲載します。
太陽の向こう側から撮影しているため、
動画の中ではCMEは左向きに噴出しています。

この動画によると、
昨日紹介した最初のCMEが最も激しく噴出しているように見えます。
いずれも地球に対して横方向に噴き出しているので、影響はないでしょう。


太陽の可視光写真では、2645黒点群も大きな姿を見せていて、
昨日の午前中に、C5.1、C8.0と大きいCクラスのフレアを起こしています。
NOAAの報告では、磁場の構造も複雑になっていて、
活発な活動を起こす可能性があります。
こちらのフレアにも注目して下さい。


太陽風は450km/秒へ速度が下がり、やや高速の状態です。
磁場強度は、3nTから4nTへ少し上がっています。

27日周期の図で前周期の太陽風と比較すると、
今回は早い段階で速度が下がっています。

太陽風磁場の南北成分は、0nT付近で小さく変化する程度です。
速度が下がってきたこともあり、磁気圏の活動は小さくなっていて、
AE指数は300nT前後の変化に留まっています。

高速の太陽風はこれで終わって、
しばらく穏やかな状態が続くのでしょうか。


放射線帯の高エネルギー電子は、
GOES15(青線)が10万を超えていて、強まった状態が続いています。



2644黒点群で次々に発生するMクラスフレア。SDO衛星AIA131。
(c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


2644黒点群の拡大写真。SDO衛星。
(c) SDO (NASA)、作図:宇宙天気ニュース


STEREO Ahead衛星COR2カメラによる、Mフレアに伴うCMEの様子。
(c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


世界時4月2日のAE指数(速報値)。
(c) 京都大学WDC


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線)
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。