宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2016/12/ 5 13:50 更新 太陽風は低速ですが、磁場がやや強まっています。11月の黒点相対数は 21.4 でした。 担当 篠原 WDC-SILSOより、 11月の黒点相対数は、21.4 と発表されました。 10月も 33.6 と低かったのですが、 そこからさらに下がっています。 黒点数が 20台に下がったのは、 6月の20.5以来で、現在の減少期間の中では2回目です。 また、グラフを見ると、 2016年の前半から始まっていた大きな低下の傾向が、 そのままの流れとして現在も続いているように感じます。 11月は、黒点の見えない無黒点の日も4日発生していて、 6月(9日)、7月(5日)以来の日数になっています。 現在の太陽風は、290km/秒とかなり低速の状態が続いています。 磁場強度は、2nTから7nTにやや強まっていますが、 太陽風磁場の大まかな方向が切り替わる、 セクター境界に関係する変化ではないかと思います。 27日周期の図を見ると、 前周期もこの頃に細かい変化をしています。 この後、太陽風の磁場強度は、 やや強まった状態が続くかもしれません。 磁気圏は静穏で、 AE指数は小規模の変化が時々起きている程度です。 SDO衛星AIA193の太陽写真では、南極から北半球の東端にかけて、 コロナホールが細長く伸びています。 今後は、この領域の影響に注目して下さい。 到来は、3日後くらいになりそうです。 太陽は、中央の2615黒点群が目立っています。 昨日から今日にかけて、C1.1、C1.2、C1.8と、 C1の小規模フレアを3回起こしています。 太陽黒点相対数の長期変化。11月の黒点相対数は 21.4 でした。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース 1970年以降の太陽黒点相対数の長期変化。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) DSCOVRが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、黒線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の紫線)、速度(4番目の青線) (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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