宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2016/ 8/ 3 15:17 更新 太陽風の強まりが到来しました。引き続き速度が高まる可能性があります。 担当 篠原 昨夜より、太陽風の強まりが到来しています。 2日21時(世界時2日12時)頃より、 太陽風の磁場強度、速度の変化が始まって、 今日の未明にかけて、磁場強度は20nT、 速度は450km/秒へそれぞれ高まりました。 現在は、磁場強度は最大の頃の半分くらい、 10nTに下がっていますが、依然、通常よりも強まった状態です。 今日のACE衛星のデータは、 途中の5時間ほど欠けていますが、 この辺りで、磁場が大きく南向きに振れていたようです。 前後のデータでは、 -10nTから、-20nTに達する変化も見えています。 このため、磁気圏の活動も強まって、 AE指数は、1000nTに達する大きな変化が発生しています。 現在は、磁場強度が下がり、 南北成分も0nT付近に戻っていますが、 今後、速度が更に高まると、 磁気圏の活動も高まった状態が続く可能性があります。 27日周期の図を見ると、 前周期よりも半日ほど変化の始まりが早まったようです。 前周期は、この後更に速度が高まり、 650km/秒まで上昇しています。 今回も、引き続き太陽風の変化に注目して下さい。 今日のSDO衛星AIA193の写真は、 新月を迎えている月と太陽がちょうど重なって、 中央部のコロナホールが見えなくなっています。 SDO衛星では、日食の真っ最中です。 太陽は、2570黒点群がかすかに見えています。 X線のグラフは変化がなく、太陽はとても穏やかです。 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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