宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2016/ 2/26 12:27 更新 太陽風の磁場がやや強まっています。太陽は穏やかです。 担当 篠原 太陽風は、昨夜から今日にかけて、 磁場の大まかな方向が切り替わる、 セクター境界がやって来ました。 27日周期の図を見ると分かりやすいですが、 セクターのグラフが、地球から太陽向きの「T」から、 太陽から地球向きの「A」に切り替わっています。 このこと自体は、大きな影響はないのですが、 境界を挟んで、太陽風の様子が少し変化することがあります。 今回は、磁場強度が5nTから10nTへ高まり、 速度も、300km/秒とかなり遅い状態から、 370km/秒とやや低速くらいに高まっています。 磁場の南北成分は、比較的北寄りに推移していますが、 今朝くらいから、南北に少し大きく変化するようになっています。 オーロラの活動度を示すAE指数のグラフは、 300nTと小規模の変化をする程度ですが、 太陽風磁場の南北の変化が続けば、 オーロラも活動的な状態が続くでしょう。 SDO衛星AIA193の太陽写真では、 北極域から赤道に向かって細長く伸びるコロナホールが、 太陽の中心線に達しようとしています。 4日後の3月1日頃から、 この領域の影響が太陽風に見られるかもしれません。 27日周期の図では、前周期の2月3日頃から、 太陽風がやや高まっています。 太陽は、2506黒点群でBクラスの小さいフレアが起きている程度で、 全体としては穏やかです。 新しい黒点が2か所に発生しています。 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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