宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2016/ 1/ 2 11:38 更新 太陽風の乱れは終わり、磁気圏も穏やかになっています。M2.4の中規模フレアが発生しました。 担当 篠原 太陽風の速度は、430km/秒と平均的な状態で安定しています。 10nTを超えて強まっていた磁場強度は、 今朝にかけて弱まり続け、 一時的に5nTを割るほどに下がりましたが、 その後、高まる変化が到来して、現在は10nTに再び高まっています。 CMEによる太陽風の乱れは終わりましたが、 続いて、コロナホールによる太陽風の高まりが 始まろうとしているのかもしれません。 しばらくACE衛星のデータに注目して下さい。 太陽風磁場の南北成分は、昨夜までは南向きに強まっていましたが、 その後は、0nT付近に留まるようになっています。 このため、磁気圏の活発な活動も終わっています。 AE指数のグラフは、 初めの頃に1000nt前後の大きな変化が記録されていますが、 中盤以降は変化がなくなり、磁気圏は静穏になっています。 最後のオーロラの高まりの様子を、 アラスカ・フェアバンクスの動画で紹介します。 Dat指数(速報値)は、最大で -114nTの変化になっています。 昨日より変化が小さくなっているのは、 最新の観測データを基に、指数を随時更新しているためです。 SDO衛星AIA193の太陽写真では、 北半球高緯度域のコロナホールは更に西に進み、 この領域の影響がやって来るなら、そろそろだと思います。 一方、赤道域には、太陽の中心線に達しようとしている 次のコロナホールが見えています。 4日後の6日あたりからは、こちらの影響が地球に到来するでしょう。 27日周期の図の前周期の変化を見ると、 12月10〜13日にかけて、太陽風速度の高まりが到来しています。 この変化の回帰です。 今朝、2日8時(世界時1日23時)に、太陽の南西(右下)の2473黒点群で、 M2.4の中規模フレアが発生しました。 2016年第一号のMクラスフレアです。 SDO衛星AIA131による動画を掲載します。 このフレアに伴ってCMEも発生している可能性がありますが、 まだ、SOHO衛星の写真は更新されていません。 西の端近くで発生しているので、地球への影響はなさそうです。 2473黒点群は、もうすぐ没して見えなくなりますすが、 東端から、2476群、2477群と、2つの黒点群が現れました。 (c) 情報通信研究機構、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) 2473黒点群で発生したM2.4の中規模フレア。SDO衛星AIA131。 (c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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