宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:19)
今日、C1.4の小規模フレアが発生しました。
太陽風南向き磁場が非常に強まっています。
磁気嵐が非常に発達しています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
1/ 1 02:14 C1.4
12/31 07:40 C4.3
12/30 05:06 C2.5
02:51 C1.5

黒点  1/ 1 (NOAA)
磁場 フレア
2473 8 β C4

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:06 448 -13.1
-2 h 458 -14.1
-4 h 459 -15.4
-6 h 449 -16.1
-8 h 460 +0.6
-10 h 454 +5.0
-12 h 462 -4.7

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:30 -137 -/ -
-2 h -124 -/ -
-4 h -101 -/ -
-6 h -58 -/ -
-8 h -42 -/ -
-10 h -55 -/ -
-12 h -66 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 9x10^1
1/ 1 0.3 8x10^2
12/31 0.5 2x10^3
12/30 1.1 4x10^3
12/29 3.7 3x10^3
12/28 0.5 8x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
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Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2015/12/27 10:00 500km/秒台の高速太陽風が続いています。
2015/12/28 11:28 2473群でC8.0の小規模フレアが発生しました。高速太陽風は終わりつつあります。
2015/12/29 13:21 M1.8の中規模フレアが発生し、CMEの乱れが地球方向にも向かっています。
2015/12/30 11:45 太陽風はやや低速です。CMEによる太陽風の乱れが近づいています。
2015/12/31 08:14 太陽風は低速になっています。CMEによる乱れはまだ到来していません。
最新のニュース

2016/ 1/ 1 11:19 更新
CMEによる太陽風の乱れが到来し、磁気圏の活動を強めています。

担当 篠原

明けましておめでとうございます。
2016年も宇宙天気ニュースをよろしくお願い致します。



昨日のニュースの直後、
31日9時(世界時31日0時)に、
CMEによる太陽風の乱れが地球に到来しました。
発生からおよそ2日半かかっての到来です。

太陽風の速度は、350km/秒から430km/秒に上がり、
やがて、480km/秒ほどに達した程度で、
やや高速の風になったくらいでした。
磁場強度は、5nTから10〜15nTに強まりました。

太陽風磁場の南北成分は、
初めは0nTを挟んで、南北に小さく変化する程度でした。
速度があまり高まらなかったこともあり、磁気圏への影響は小さく、
AE指数の変化も、当初は高まりませんでした。

状況が変わってきたのは、31日の夜に入ってからです。
31日19時(世界時31日10時)くらいから、
太陽風の磁場が南向きに大きく変化するようになり、
-15nT前後の強い南向きが長い時間続くようになりました。

この結果、AE指数の変化は急増して、1000nTに達するようになり、
最大で2000nTに達する変化も記録しています。

アラスカ・フェアバンクスのオーロラを紹介します。
世界時8時頃からオーロラの輝き方が一段と強まっています。
本当に激しくなる12時近くになると、
残念なことに曇ってしまいましたが、
雲の上でオーロラが激しく活動している様子がうかがえます。

太陽風は、現在も強まった状態が続いていて、
速度は450km/秒とやや高速程度ですが、
磁場強度は15nTに高まっていて、
南北成分も-10nTを少し超えて強く南を向いています。

AE指数も1000nT前後の激しい変化が続いています。
極域では素晴らしい新年の夜を迎えているようです。

また、Dst指数(速報値)は、グラフが月をまたいでしまいましたが、
現在、-129nTまで強まっています。
中規模から大規模くらいの磁気嵐になっているようです。


太陽は、2473黒点群で、
C1.4、C1.6と小さいフレアが発生していますが、
全体としては穏やかです。



にぎやかな1年の始まりになりました。



ACE衛星による、3日幅の太陽風の変化。
(c) NOAA/SWPC


アラスカ、フェアバンクス近くのPoker Flatで撮影されたオーロラの様子。
(c) 情報通信研究機構、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


Dst指数(速報値)は、12月の最後に-109nTへ下がり、1月に入って、更に-129nTまで下がっています。Dst指数はマイナス方向に強まります。
(c) 京都大学WDC


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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このニュースについて、コメントなどがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。