宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2015/11/30 10:14 更新 太陽風はやや高速になっています。太陽の裏側でCMEが発生しています。 担当 篠原 太陽のこちら側は静かな状態が続いていますが、 裏側では、フレアなどが発生しているようです。 SOHO衛星LASCO C3によると、 太陽の左側に向かうCME(太陽ガスの放出現象)が、 2回発生しています。 1つめは、フィラメント噴出によると思われる、 ゆっくりとしたCMEの噴き出しで、 2つめは、フレアに関係すると思われる、 勢いの良い噴き出しになっています。 どちらも地球への影響はありませんが、 太陽も完全に静かになったということではないようです。 とはいえ、太陽のこちら側は今日も穏やかで、 X線グラフはBクラスの小さい変化が起きているだけです。 太陽風は、速度がゆっくりと上がって、 450km/秒とやや高速の状態になっています。 磁場強度は、今朝までは10nTと強まっていましたが、 現在は下がって、5nT近くに戻っています。 太陽風磁場の南北成分は、 北寄りから南寄りに傾向が変わって、 その影響で、AE指数も、 後半から500nT程度の中規模の変化が発生しています。 太陽風磁場の南寄りの傾向が続くと、 磁気圏の活動も高まった状態が続くでしょう。 27日周期の図では、ちょうど27日前の11月3日から、 高速の太陽風が始まっています。 現在の速度の高まりは、この変化の回帰でしょうか。 引き続き太陽風の変化に注目して下さい。 太陽の向こう側で発生した2つのCME。SOHO衛星LASCO C3。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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