宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2015/10/ 8 14:41 更新 太陽風が大きく乱れ、磁気圏の活動を強めています。アイスランドのオーロラをどうぞ。 担当 篠原 高坂雄一さんより、6日の夜に、アイスランドで撮影された オーロラの写真をいただきました。 それまで、アイスランドは全土が厚い雲に覆われて、 雨、曇りに強風と、悪条件が続いたそうですが、 6日に北部から晴れ始めるとの予報で移動して、 撮影に成功したとのことです。 現地6日20時半(世界時も同じ)から、 強いオーロラが一晩中現れ続けたそうです。 昨日掲載した、昭和基地の動画がちょうど同じ時刻です。 南半球と北半球で同じように激しいオーロラが見えていた様です。 そして、以降も素晴らしいオーロラが現れ続けているのではないでしょうか。 どうもありがとうございます。 20nT近くに強まっていた磁場強度に続いて、 昨夜、7日22時(世界時7日13時)頃から、 太陽風の速度も上昇を始め、400km/秒と平均的だった状態から、 今朝、8日5時(世界時7日20時)には、800km/秒近くと、 かなり高い速度に達しました。 反対に、磁場強度はここで7nTに下がっています。 磁場の南北成分は、南寄りの傾向が続き、 -10nT前後と大きく振れた時間も長く発生しています。 このため、磁気圏の活動はかなり激しくなり、 AE指数は、1000〜1800nTの大規模な変化が長時間続いています。 京都大学のDst指数(速報値)も、最大で -126nTまで下がっていて、 中規模の磁気嵐になっている様です。 現在の太陽風は、速度は750km/秒に高まっていますが、 磁場強度は7nTに下がり、南北成分の変化は小幅になっています。 磁気圏への影響も小さくなっている様で、 AE指数の変化は500nT程度に留まっています。 激しい変動の発生はこのあたりまでで、 以降は中小規模の乱れになりそうです。 SDO衛星AIA193の太陽写真では、 北半球の中高緯度域に、次のコロナホールが広がっています。 3〜4日ほど経つと、今度はこちらの影響が到来する可能性があります。 ただし、こちらは緯度が高めなので、 地球への影響はやや及びにくい状況です。 太陽は、小さい黒点がかろうじて見える程度で、 無黒点寸前の様子です。 X線の強度も、下がりきっています。 (c) 高坂雄一氏 アイスランドで現地6日の夜に撮影されたオーロラ。 (c) 高坂雄一氏 Dst指数(速報値)は -126nTまで下がり、中規模の磁気嵐になっています。Dst指数はマイナス方向に強まります。 (c) 京都大学WDC SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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