宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2015/ 9/ 9 10:07 更新 太陽風の磁場が北向きに変わり、磁気圏は穏やかになりました。 担当 篠原 太陽風の乱れは続いていますが、次第に弱くなっています。 600km/秒近くまで高まった速度は、 昨日のニュース以降はゆっくりと低下しています。 現在は430km/秒まで下がり、平均的な状態に戻りつつあります。 一方、磁場強度は、その後も更に高まって、 8日16時(世界時8日7時)には、20nTに達しました。 その状態が5時間ほど続いた後、磁場強度は少しずつ下がり始めましたが、 現在も15nTと強まった状態です。 太陽風の乱れは続いたのですが、 磁気圏への影響を決める太陽風磁場の南北成分は、 8日13時(世界時8日4時)に北向きに切り替わりました。 北向きに変わって、+15nTまで強まったのですが、 磁気圏へのエネルギーの流れ込みはここで一気に弱まることになり、 AE指数は、それまで1000nTを超える変化が続きましたが、 磁場が切り替わった後は、変化がほとんどなくなっています。 ACE衛星の最新のデータでは、磁場は再び南向きになり、 -7nTくらいに強まっています。 この状態が続くと、磁気圏の活動も再び高まるでしょう。 ただし、速度は400km/秒近くに低下し、磁場強度も下がり始めているので、 激しい乱れにはならないと思います。 SDO衛星AIA193では、 コロナホールがちょうど太陽の中心に位置していて、 地球の方向に速度の高い太陽風を噴き出しています 2〜3日後くらいから、太陽風が再び高まりそうです。 太陽は静穏です。 X線のグラフには全く変化がありません。 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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