宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
Supported by KNCT |
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2015/ 6/24 12:11 更新 磁気嵐は更に激しく発達しました。ニュージーランドのオーロラをどうぞ。 担当 篠原 ニュージーランドの米戸 実さんより、 今回の磁気圏擾乱によるオーロラの写真をいただきました。 初めの2枚は、世界時22日19時18分と19分、 昨日掲載したAE指数のグラフの変化が、 2000nTに達していた頃の撮影です。 この頃、ニュージーランドでは既に薄明が始まっていて、 徐々に空が白くなっていく中、 目を凝らして見ないとオーロラは分からない状態だったそうです。 しかし、その明るくなりかけた空のお陰で、 雪を被った山もはっきりと見える、とても素敵な写真になっています。 3枚目は、次の夜、世界時23日13時50分の撮影です。 Dst指数が大きく発達して、戻り始めた頃の写真で、 AE指数も、その直前に1500nTを超える変化を記録しています。 写真では鮮やかですが、米戸さんによると、 淡くなってしまったオーロラと天の川を取り入れて撮影したとのことです。 2夜にわたってこの様な光景を見ることができて、本当に素晴らしいですね。 現在のクィーンズタウンは、朝晩は暖炉の火を絶やすことができないそうで、 初めの2枚の写真も、マイナス6度と極寒の中での撮影だったそうです。 この後も、M6.5フレアによる太陽風の乱れが到来する可能性があり、 3夜連続のオーロラ出現となるかもしれません。 とてもきれいな写真をどうもありがとうございます。 太陽風の擾乱は、現在も続いています。 速度は、700km/秒から600km/秒に少し下がった程度で、 依然、高い速度を保っています。 一方、磁場強度は、昨日の25nTから、 現在は7nTと平均的な強さにほぼ戻っています。 磁場の南北成分は、昨夜、23日22時(世界時23日13時)頃まで、 -10nTと強い南向きになっていました。 昨日のニュース以降、 半日にわたって、-20〜 -10nTの強い南向きが続いたのです。 その結果、磁気圏の活動も活発に続き、 AE指数は1000nTから、最大2000nTに達する変化が続き、 Dst指数(速報値)は、-195nTまで下がって、 かなり大きな磁気嵐に発達しています。 その後、太陽風の磁場は北向きから、 0nT付近で小さく変化する様になり、 磁気圏の活動も弱くなっています。 AE指数のグラフは変化が小さくなり、 Dst指数のグラフも0nTへ戻りかけています。 そして、これから、昨日紹介したM6.5フレアに伴う CMEの擾乱が地球に到来すると予想されます。 NOAA/SWPCの太陽風予報では、 25日7時(世界時24日22時)頃の到着となっています。 今夜以降の太陽風の変化に、注目して下さい。 2371黒点群は、M5.6のフレア以降は、 C1の小さいフレアを3回起こした程度で、 X線のグラフはやや落ち着いています。 しかし、SDO衛星AIA193の動画を見ると、 小さい活動を頻繁に起こしていて、 引き続きフレアの発生に注意が必要です。 ニュージーランド南島クィーンズタウンで、世界時22日19時28分に撮影されたオーロラ。 (c) 米戸 実氏 ニュージーランド南島クィーンズタウンで、世界時22日19時19分に撮影されたオーロラ。 (c) 米戸 実氏 ニュージーランド南島クィーンズタウンで、世界時23日13時50分に撮影されたオーロラ。 (c) 米戸 実氏 Dst指数(速報値)は、-195nTまで下がりました。Dst指数の変化はマイナス方向に強まります。 (c) 京都大学WDC SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
宇宙天気ニュースは、 鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。 |