宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2015/ 3/28 10:04 更新 太陽風は低速風に変わっています。明日くらいから再び速度が高まりそうです。 担当 篠原 昨夜、27日22時(世界時27日13時)頃に、 太陽の北東端(左上)で、フィラメント噴出が発生しました。 SDO衛星AIA304による動画を掲載します。 太陽からコロナのガスがゆっくりと持ち上げられ、 噴き上がって行く様子が見られます。 この噴出により、CME(太陽ガスの放出現象)も発生していて、 SOHO衛星LASCO C2では、ガスがきれいに丸く広がっています。 SOHO衛星の写真が、 28日1時半(世界時17日16時半)で止まっているので、 飛び出す途中までの動画です。 CMEは地球に対して横方向に噴き出しているので、 影響はありません。 太陽では、西の端(右端)の2309黒点群で、 C1の小さいフレアが4回発生していますが、 全体としては穏やかで、X線のグラフもあまり変化がありません。 太陽風の速度は、ゆっくりと低下が続いて、 昨夜には400km/秒を割り、 現在は360km/秒と低速風に変わっています。 磁場強度は、5nTから7nTへ少し高まりましたが、 現在は6nTとやや戻しています。 27日周期の図を見ると、300km/秒台への速度の低下が、 およそ1日遅れで発生しています。 すると、速度の高まりも1日遅れで、 明日くらいから始まるのかもしれません。 SDO衛星AIA193の太陽写真を見ると、 コロナホールは太陽の中心線付近に広がっていて、 地球へ向かって高速の太陽風を吹き出しているところです。 今朝、成田空港に着きました。 そのまま羽田空港へ移動して、記事を書いています。 到着時の機内放送で気温4度と案内があり、 驚いて服を着込みました。 束の間の夏でした・・・ (c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) フィラメント噴出によるCMEの様子。SOHO衛星LASCO C2。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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