宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2015/ 3/22 12:09 更新 600km/秒台の高速太陽風が続いています。ニュージーランドのオーロラをどうぞ。 担当 篠原 ニュージーランド南島のダニーデンの中村太一さんより、 17日に始まった激しい磁気嵐のオーロラ写真をいただきました。 17日から3晩にわたる写真です。 1、2枚目は、擾乱が始まった17〜18日の夜のオーロラです。 中村さんによると、「爆発的」という言葉が似合う状態で、 頭上も含めて光が動き、交差しては消える圧倒的な状態だったそうです。 3枚目は18〜19日の夜で、 オーロラは、前夜よりも落ち着いた状態だったそうです。 写真の左上の光の筋は、ISS(国際宇宙ステーション)の軌跡だそうで、 眩しいくらいに輝きながら南十字を横切って行ったとのことです。 オーロラを含めた絶妙のタイミングの撮影ですね。 4、5枚目は、19〜20日の夜です。 17日に比べると高さはなくなったそうですが、 ものすごい速さの動きが夜通し見えていたそうです。 オーロラの上には、南半球ならではのマゼラン雲が輝いています。 そして、地平線の様子がすごく臨場感を与えてくれています。 美しい写真と当日のオーロラの詳しい紹介をありがとうございます。 天候にも恵まれ、すばらしい夜が続いたのですね。 太陽風は、600〜650km/秒とかなり高い速度が続いています。 磁場強度も、6nTから、今朝は10nTに強まっています。 17日に始まった太陽風の強まりは、5日間続いています。 後半は、コロナホールと関係した変化だと思います。 そして、27日周期の図を見ると、 前周期の2月24日からは弱い速度の高まりが始まっていて、 この後、更にこの変化が回帰してくる可能性があります。 なかなか興味深い状態が続いています。 太陽風の磁場の南北成分は、 ACEのグラフの後半からは、北寄りの傾向になっています。 このため、磁気圏の活動は静かになっているようで、 AE指数のグラフ(6枚目に、京都大学WDCの図を掲載しています)も、 後半は変化がなくなっています。 ACE衛星のグラフの最後では、 磁場が南向きに変わりそうな様子も見えています。 その場合、磁場がやや強まっているので、振れ幅もより大きくなって、 磁気圏の活動をより強める可能性があります。 しばらく注目して下さい。 太陽では、東端の向こう側でフレアが発生して、 C1.7の変化が記録されています。 活動的な領域がこちらに近づいているのかもしれません。 放射線帯の高エネルギー電子は、 昨日とほぼ同程度で、今日も10,000を超えています。 磁気圏の活動が静かになったことで、 今後どの様に推移するでしょうか。 (c) 中村太一氏 ニュージーランド南島のダニーデンで、中村太一さんにより17日の夜に撮影されたオーロラ。 (c) 中村太一氏 ニュージーランド南島のダニーデンで、中村太一さんにより18日の夜に撮影されたオーロラ。 (c) 中村太一氏 ニュージーランド南島のダニーデンで、中村太一さんにより19日の夜に撮影されたオーロラ。 (c) 中村太一氏 ニュージーランド南島のダニーデンで、中村太一さんにより19日の夜に撮影されたオーロラ。 (c) 中村太一氏 世界時21日のAE指数(速報値)。 (c) 京都大学WDC SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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