宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:09)
昨日、C1.8の小規模フレアが発生しています。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が非常に強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
3/22 --- ---
3/21 16:33 C1.8
09:00 C1.4
3/20 09:31 C7.9

黒点  3/22 (NOAA)
磁場 フレア
2303 1 α ---
2305 5 β ---
2306 4 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:56 635 +0.6
-2 h 632 +9.0
-4 h 654 +8.3
-6 h 615 +2.8
-8 h 608 +1.1
-10 h 619 +1.8
-12 h 633 +1.8

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:30 -8 -/ -
-2 h -7 -/ -
-4 h -10 -/ -
-6 h -13 -/ -
-8 h -13 -/ -
-10 h -15 -/ -
-12 h -15 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 3x10^4
3/22 0.2 5x10^4
3/21 0.3 7x10^4
3/20 0.4 5x10^4
3/19 0.4 5x10^4
3/18 0.4 9x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
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EIT284 (SOHO)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2015/ 3/17 12:12 2297群のフレアは続いています。CMEによる太陽風の乱れが近づいています。
2015/ 3/18 11:09 CMEによる太陽風の乱れが到来し、磁気圏が激しく乱れています。イエローナイフのオーロラをどうぞ。
2015/ 3/19 11:53 太陽風は670km/秒の高速風になり、磁気圏の活動も続いています。イエローナイフのオーロラをどうぞ。
2015/ 3/20 10:05 500km/秒台後半の高速太陽風が続き、磁気圏も活動的です。ニュージーランドのオーロラをどうぞ。
2015/ 3/21 14:47 太陽風は600km/秒近い高速風が続き、磁気圏の活動も続いています。ムルマンスクのオーロラをどうぞ。
最新のニュース

2015/ 3/22 12:09 更新
600km/秒台の高速太陽風が続いています。ニュージーランドのオーロラをどうぞ。

担当 篠原

ニュージーランド南島のダニーデンの中村太一さんより、
17日に始まった激しい磁気嵐のオーロラ写真をいただきました。
17日から3晩にわたる写真です。

1、2枚目は、擾乱が始まった17〜18日の夜のオーロラです。
中村さんによると、「爆発的」という言葉が似合う状態で、
頭上も含めて光が動き、交差しては消える圧倒的な状態だったそうです。

3枚目は18〜19日の夜で、
オーロラは、前夜よりも落ち着いた状態だったそうです。
写真の左上の光の筋は、ISS(国際宇宙ステーション)の軌跡だそうで、
眩しいくらいに輝きながら南十字を横切って行ったとのことです。
オーロラを含めた絶妙のタイミングの撮影ですね。

4、5枚目は、19〜20日の夜です。
17日に比べると高さはなくなったそうですが、
ものすごい速さの動きが夜通し見えていたそうです。
オーロラの上には、南半球ならではのマゼラン雲が輝いています。
そして、地平線の様子がすごく臨場感を与えてくれています。

美しい写真と当日のオーロラの詳しい紹介をありがとうございます。
天候にも恵まれ、すばらしい夜が続いたのですね。



太陽風は、600〜650km/秒とかなり高い速度が続いています。
磁場強度も、6nTから、今朝は10nTに強まっています。

17日に始まった太陽風の強まりは、5日間続いています。
後半は、コロナホールと関係した変化だと思います。
そして、27日周期の図を見ると、
前周期の2月24日からは弱い速度の高まりが始まっていて、
この後、更にこの変化が回帰してくる可能性があります。
なかなか興味深い状態が続いています。

太陽風の磁場の南北成分は、
ACEのグラフの後半からは、北寄りの傾向になっています。
このため、磁気圏の活動は静かになっているようで、
AE指数のグラフ(6枚目に、京都大学WDCの図を掲載しています)も、
後半は変化がなくなっています。

ACE衛星のグラフの最後では、
磁場が南向きに変わりそうな様子も見えています。
その場合、磁場がやや強まっているので、振れ幅もより大きくなって、
磁気圏の活動をより強める可能性があります。
しばらく注目して下さい。


太陽では、東端の向こう側でフレアが発生して、
C1.7の変化が記録されています。
活動的な領域がこちらに近づいているのかもしれません。


放射線帯の高エネルギー電子は、
昨日とほぼ同程度で、今日も10,000を超えています。
磁気圏の活動が静かになったことで、
今後どの様に推移するでしょうか。



ニュージーランド南島のダニーデンで、中村太一さんにより17日の夜に撮影されたオーロラ。
(c) 中村太一氏


ニュージーランド南島のダニーデンで、中村太一さんにより17日の夜に撮影されたオーロラ。
(c) 中村太一氏


ニュージーランド南島のダニーデンで、中村太一さんにより18日の夜に撮影されたオーロラ。
(c) 中村太一氏


ニュージーランド南島のダニーデンで、中村太一さんにより19日の夜に撮影されたオーロラ。
(c) 中村太一氏


ニュージーランド南島のダニーデンで、中村太一さんにより19日の夜に撮影されたオーロラ。
(c) 中村太一氏


世界時21日のAE指数(速報値)。
(c) 京都大学WDC


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。