宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2015/ 3/ 9 12:59 更新 M9.2フレアに伴ってCMEも噴出しています。太陽風は高速風が続いています。 担当 篠原 昨日の朝に発生したM9.2フレアの様子を、 SDO衛星AIA131の拡大写真で紹介します。 2297黒点群は、このフレアの後も細かい活動を起こし続けています。 磁場構造の複雑さも高い状態を保っており、 引き続きフレアの発生に注目して下さい。 一方、現在の太陽面に見えている黒点群はこの2297群だけで、 他の部分は穏やかです。 M9.2フレアに伴って噴出したCME(太陽ガスの放出現象)について、 SOHO衛星LASCO C2、C3による動画を掲載します。 ガスの濃い部分は太陽の左に向かって飛び出していますが、 淡い広がりは太陽を大きく囲んでいます。 この部分が地球へ到来する可能性があります。 地球まで2〜3日程度と考えると、 9日から10日にかけて、太陽風の弱い乱れが到来するかもしれません。 現在の太陽風は、500km/秒台の高速風が続いています。 今朝までは550km/秒で安定していましたが、 昼にかけてやや下がり、現在は500km/秒を割りつつあります。 太陽風の高まりは終わろうとしている様です。 太陽風の磁場強度は、5nTと平均的な値です。 磁気圏への影響度を決める南北成分は、 グラフの前半はやや南寄りで、後半はやや北寄りになっています。 このため、オーロラの活動度を表すAE指数も、 前半は500nTから1000nTに達する変化を示していますが、 後半は比較的静かになっています。 太陽風が落ち着くとともに、磁気圏の活動も弱まるでしょう。 一方、CMEによる乱れの可能性もあります。 (c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) M9.2フレアに伴って発生したCME。SOHO衛星LASCO C2、C3。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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