宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2014/12/ 8 11:30 更新 700km/秒台の高速太陽風が続き、オーロラの活動も高まりました。 担当 篠原 かなり高い速度の太陽風が続いています。 太陽風の速度は、昨日のニュース以降に750km/秒まで上がり、 今朝までそのレベルで推移しました。 速度は、今朝くらいから少し下がり始めて、 現在は650km/秒近くになっていますが、 依然、高速の状態が続いています。 磁場強度は、7nTから5nTに少し下がりましたが、 平均的な強度を保っています。 このため、高速風の領域はまだ中盤くらいで、 速度が下がって行くのはもう少し先になるかもしれません。 磁場の南北成分は、+5nTと-5nTの間で頻繁に変化しています。 速度が高まっていることもあって、磁気圏の活動は大きくなり、 AE指数は、500nTを超える変化が繰り返し発生し、 最大で1500nTに達する激しい変化も記録しています。 満月のため、空の条件はやや厳しかったかもしれませんが、 極域では華やかなオーロラの活動が見られたのではないでしょうか。 SDO衛星AIA193では、 コロナホールは次第に西の端に近づいています。 高速風は後半に向かっていますが、もう数日程度続きそうです。 ライブカメラなど、オーロラの活動に注目して下さい。 太陽は、フレアの発生が少なくなり、 より穏やかになっています。 2222黒点群は、 C1〜2の小さいフレアを4回起こした程度で、 西の端に没しようとしています。 その他は、中央の2231群でC1が2回起きた程度です。 高速太陽風の影響を受けて、 放射線帯の高エネルギー電子が増加を始めています。 現在は、GOES15(青線)が数千に達した程度ですが、 更に高まって、1万のレベルに達する可能性があります。 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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