宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2014/ 9/29 12:11 更新 M5.1、M1.0と中規模フレアが2回起きました。太陽風はやや低速です。 担当 篠原 太陽の南西部(右下)の2173黒点群で、 昨日昼、28日12時(世界時28日3時)に、 M5.1の中規模フレアが発生しました。 このフレアの様子を、SDO衛星AIA131の動画で紹介します。 SOHO衛星によると、 このフレアの後に目立ったCMEの噴出はなく、 太陽風への影響は小さい様です。 また、2173群は、29日1時半(世界時28日16時半)にも、 M1.0の中規模フレアを起こしています。 2173群の黒点の様子を、 SDO衛星による拡大写真でご覧下さい。 すぐ上の2172群と並んで、複雑に黒点が分布しています。 これらの黒点群によるフレアの発生に、 今後も注目して下さい。 また、太陽の東端(左端)にも、2177、2178、2179と 3つの黒点群が並んでいます。 太陽風は、今日に入った頃に速度が一段低下して、 370km/秒とやや低速の風に変わっています。 磁場強度は、5nTと平均的な値が続いています。 27日周期の図の前周期に見られていた 太陽風速度の高まりは、 今回は数日ほど早めに終わりそうです。 太陽風磁場の南北成分は、 ACEのグラフの中程で南寄りになりましたが、 以降は0nT付近で小さく変化しています。 このため、AE指数のグラフは、 中盤で500nT近い変化が発生していますが、 終わりに近づくと活動は小さくなっています。 太陽風の速度が下がってきたこともあり、 磁場の南寄りの傾向も終われば、 磁気圏は静かになるでしょう。 (c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) Mフレアを起こした2173黒点群(下)と、大きな黒点が目立つ2172黒点群。SDO衛星。 (c) SDO (NASA)、 (写真加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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