宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:57)
今日、C7.0の小規模フレアが発生しました。
また、M2.3の中規模フレアが昨日発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
9/25 08:35 C4.8
02:46 C7.0
01:00 C1.8
9/24 08:01 M2.3
9/23 --- ---

黒点  9/25 (NOAA)
磁場 フレア
2169 1 α ---
2170 2 α ---
2171 6 β ---
2172 16 βγ M2
2174 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:47 441 -0.8
-2 h 425 -1.3
-4 h 439 -2.4
-6 h 444 -0.5
-8 h 423 -5.1
-10 h 403 +3.2
-12 h 406 -2.7

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:30 -22 -/ -
-2 h -25 -/ -
-4 h -25 -/ -
-6 h -28 -/ -
-8 h -22 -/ -
-10 h -26 -/ -
-12 h -26 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 6x10^2
9/25 0.3 2x10^3
9/24 0.4 8x10^2
9/23 1.7 7x10^2
9/22 2.0 2x10^2
9/21 0.4 7x10^0

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
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太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
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Dst予測 (NICT)
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AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
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シベリア磁場 (NICT)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2014/ 9/20 10:24 コロナホールの影響で、高速の太陽風がやって来ました。
2014/ 9/21 10:28 太陽風の速度は550km/秒に上がっています。磁気圏は穏やかです。
2014/ 9/22 12:11 太陽風速度の高まりは終わりつつあります。イエローナイフのオーロラをどうぞ。
2014/ 9/23 12:12 太陽風はやや高速です。磁気圏の活動もやや高まっています。イエローナイフのオーロラをどうぞ。
2014/ 9/24 12:26 太陽風磁場が南向きになり、オーロラが活発になっています。イエローナイフのオーロラをどうぞ。
最新のニュース

2014/ 9/25 11:57 更新
太陽風磁場は南寄りが続き、磁気圏も活発です。イエローナイフのオーロラをどうぞ。

担当 篠原

カナダ・イエローナイフに滞在中の新宅宏章さんより、
現地23日21時〜24日3時(世界時24日3〜9時)に撮影された
オーロラの写真をいただきました。

夕暮れの明るさが少し残る1枚目の写真から、
深夜を過ぎる頃の4枚目まで、
夜を通してオーロラを楽しめた様です。

新宅さんによると、
この夜は断続的にそこそこの動きが見られたとのことで、
静かな水面のオーロラの反射がとても印象的だったとのことです。

折り重なるようなオーロラの帯がとてもきれいです。
現地ではこの光の帯が激しく動いていたのでしょうね。
素敵な写真をどうもありがとうございます。



この活動をもらたしている現在の太陽風は、
速度は400km/秒から440km/秒に少し上がり、
磁場強度は7nTと少し強まった状態で安定しています。
南北成分は、0nTから-5nTくらいの間で細かく変化しながら、
南寄りの傾向が続いています。

このため、磁気圏の活動は高まった状態が続いていて、
AE指数は、1200nTに達する大きな変動を含め、
数時間おきに大きく変動しています。
各地でにぎやかなオーロラを
見ることができたのではないでしょうか。

現在の太陽風は、
27日周期の図の前周期の変化と似た状況になっています。
このまま前周期と同じ傾向が続くとすると、
更に6日近く磁気圏の活動も高まった状態になるかもしれません。
引き続き注目して下さい。


太陽では、南東(左下)の2172黒点群でC7.0の小規模フレアと、
東端でC4.8のフレアが発生しています。

2172群は大きな姿を保っており、
太陽の中央部には新しい黒点も現れています。
更に、東端からは活動的な領域が近づいている様で、
太陽の活動は、しばらく高まった状態が続くかもしれません。

また、太陽の裏側では大きなフレアが続いている様で、
今朝、25日6時(世界時24日21時)にも、
SOHO衛星で太陽を包む様に広がるハロー型のCMEが観測されました。
今回は噴き出すガスも濃く、地球側で発生していたら、
強い太陽風の乱れがやって来たかもしれません。


さて、宇宙天気とは関係ない話題ですが、
昨日の午後、SDO衛星から見る太陽の前を
月が横切って行きました(部分日食です)。

AIAカメラの写真を繋げて動画を作成しました。
光の種類が違うので、
色を白黒にし、輝度を高めて繋げています。

ちょうど新月だった訳ですが、この2週間後、
月が太陽の反対側に来る10月8日(水)18〜21時頃に、
皆既月食が起こります(国立天文台の情報ページ)。

観望にはちょうど良い時間帯ですので、
望遠鏡や双眼鏡を準備して、ぜひねらってください。



カナダ・イエローナイフで、新宅宏章さんにより世界時24日3時頃に撮影されたオーロラ。
(c) 新宅宏章氏


カナダ・イエローナイフで、新宅宏章さんにより世界時24日8時頃に撮影されたオーロラ。
(c) 新宅宏章氏


カナダ・イエローナイフで、新宅宏章さんにより世界時24日8時頃に撮影されたオーロラ。
(c) 新宅宏章氏


カナダ・イエローナイフで、新宅宏章さんにより世界時24日9時頃に撮影されたオーロラ。
(c) 新宅宏章氏


太陽の向こう側で発生したCME。SOHO衛星LASCO C2、C3。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星で、太陽の前を月が横切る様子。
(c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。