宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:34)
今日、M2.1の中規模フレアが発生しました。
また、X1.6の大規模フレアが昨日発生しています。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線が強くなっています。放射線帯電子は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
9/12 11:07 C9.5
06:00 M1.4
00:20 M2.1
9/11 23:27 C2.4
20:55 C2.0
12:35 C4.4
10:18 C3.7
01:47 X1.6
9/10 14:01 C2.4

黒点  9/12 (NOAA)
磁場 フレア
2155 5 β ---
2157 34 βγδ C2
2158 23 βγ X2
2159 2 α ---
2161 1 α ---
2162 2 β ---
2163 2 β C2
2164 2 β ---
2165 3 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:26 462 +6.5
-2 h 444 -5.6
-4 h 363 +3.9
-6 h 361 -0.1
-8 h 375 +0.9
-10 h 359 +0.5
-12 h 354 -0.6

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:30 -10 -/ -
-2 h -2 -/ -
-4 h -5 -/ -
-6 h -7 -/ -
-8 h -8 -/ -
-10 h -10 -/ -
-12 h -12 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 20 1x10^2
9/12 22 3x10^2
9/11 29 7x10^2
9/10 3 3x10^2
9/ 9 4 1x10^2
9/ 8 6 8x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2014/ 9/ 7 11:06 2157黒点群の活動が高まり、M1.1のフレアが発生しました。
2014/ 9/ 8 11:47 2157黒点群でCクラスのフレアが続いています。太陽風は低速に戻りました。
2014/ 9/ 9 12:12 M4.5の中規模フレアが発生しました。CMEも噴き出しています。
2014/ 9/10 12:07 昨日のCMEは地球へも向かっています。フィンランドのオーロラをどうぞ。
2014/ 9/11 10:39 X1.6の大規模フレアが発生しました。CMEも地球方向に発生しています。
最新のニュース

2014/ 9/12 11:34 更新
今朝、CMEによる太陽風の乱れが到来しました。今夜くらいに次の乱れが到来しそうです。

担当 篠原

今朝、12日8時(世界時11日23時)に、
9日に発生したCMEによる太陽風の乱れが、
ACE衛星で観測されました(1枚目に6時間幅の図を掲載)。
太陽風の速度は、370km/秒から450〜480km/秒に上がり、
磁場強度は5nTから15nT程度に強まっています。

ACE衛星は、地球から150万kmほど離れた位置にあるため、
太陽風の乱れが地球に到達したのは、
1時間弱遅れた9日8時45分(世界時8日23時45分)頃で、
地磁気観測所の磁場データに急な強まりが
観測されています(2枚目に掲載)。
これは太陽風の乱れが、
磁気圏を急に押したことによる変化です。

同様の変化は静止衛星でも観測されていて、
GOES衛星の磁場データを見ると、
ちょうど9月12日の縦線のところで、
2機の衛星に急な磁場の強まりが記録されています
(3枚目に掲載)。

磁気圏への影響を決める磁場の南北成分は、
短い時間で北を向いたり南を向いたりした後、
現在は北向きになっています。
このため、現時点では磁気圏への影響は限定的です。

AE指数には、まだこの変化の途中までしか見えていませんが、
グラフの最後に700nTくらいの変化が発生しています。

太陽風の磁場は現在も10nTを超えて強まっているので、
この後、再び南向きに振れて、その状態が続くようになると、
磁気圏の活動も高まることになるでしょう。
引き続き注目して下さい。


太陽からは、昨日発生したCMEによる乱れも近づいています。
NOAA/SWPCの太陽風予報では、
今夜、12日22時(世界時12日13時)頃の到来を予測しています。
太陽風速度の高まりは、700〜800km/秒に達するとしており、
磁場が大きく南に振れれば、
磁気圏の乱れもかなり強まるでしょう。


太陽では、今日に入って、
東端の向こう側で中規模フレアの発生がありました。
12日0時半(世界時11日15時半)にM2.1、
12日6時(世界時11日21時)にM1.4です。
これからどの様な活動領域が出現するでしょうか。

一方、Xフレアを起こした2158黒点群は
特に活動を起こしていません。
磁場構造の複雑さは一段階下がっていて、
黒点群として弱まる傾向にあるのかもしれません。

しかし、南側の2157群とともに、
引き続き注意が必要でしょう。


昨日、フレアによって増加を始めた太陽放射線は、
20前後を推移して、現在も高まった状態が続いています。




ACEによる、6時間幅の太陽風データ。白線は磁場強度、赤線は南北成分、黄色は速度です。
(c) NOAA/SWPC


太陽風の乱れによる磁場の変化は、9日8時45分(世界時8日23時45分)頃に日本で観測されました。
(c) 気象庁地磁気観測所


GOES衛星の磁場南北成分。12日0時に磁場の急な強まりが観測されています。
(c) NOAA/SWPC


NOAA/SWPCによる太陽風の予報。CMEの乱れは世界時12日13時頃に到来する可能性があります。
(c) NOAA/SWPC


GOES衛星X線カメラによる、太陽の東端のフレアの様子。
(c) NOAA/SWPC、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽放射線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。