宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2014/ 7/15 12:38 更新 太陽風磁場が強まりましたが、磁気圏は穏やかでした。 担当 篠原 太陽風磁場の強まりは、昨日のニュース以降も残り、 14日22時半(世界時14日13時半)には、 15nTへ急に高まる変化が起きています。 そのまま15nTの状態が半日ほど続き 今朝になって一度5nTへ下がって、 現在はまた8nTくらいに少し高まっています。 その間、太陽風の速度には目立った変化はなく、 磁場の急な強まりの時も、速度は少し変化した程度です。 しかし、全体としてはゆっくりと上昇する傾向にあって、 昨日は350km/秒程度の遅い速度でしたが、 現在は400km/秒と平均的な速さに戻っています。 磁場の強まりが続きましたが、 磁場の南北成分はほとんどの時間帯で北向きになっていました。 このため、磁気圏への影響は小さく、 AE指数はほとんど変化していません。 ACEのグラフを見ると、 磁場は15nTの北向きになっていた時間帯もあり、 これが南向きであれば磁気圏も活動的になったでしょう。 SDO衛星AIA193では、 太陽の南半球の高緯度域にコロナホールがあります。 緯度が高いので、地球への影響は小さいと思いますが、 27日前の前周期にはこの濃い領域はなかったので、 今後の太陽風の様子は前周期とはいくらか異なるかもしれません。 太陽は、小さい黒点がぽつぽつとあるだけで、 かなり寂しい写真になっています。 フレアの発生も小さいものだけで、 西へ没した2109群で、昨夜にC1.0と、 先ほどC1.2の小規模フレアが起きた程度です。 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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