宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2014/ 5/31 13:35 更新 太陽風磁場が南向きに強まって、磁気圏の活動が高まりました。 担当 篠原 昨夜から太陽風磁場の乱れが到来し、 一時的に磁気圏の活動が強まりました。 ACE衛星の観測によると、昨夜、30日22時(世界時30日13時)頃から 太陽風に磁場の乱れが到来した様で、 磁場強度が5nTから7nTに一段上がり、 その後、更に高まって、10nTをやや超えるくらいに強まりました。 一方、太陽風の速度には目立った変化はなく、 340〜350km/秒と遅い状態が続いています。 磁場の変化が始まった直後から、南北成分は南向きに振れ、 -5nTから、その後-10nTにまで強まっています。 この影響で、磁気圏の活動も強まり、 AE指数は、31日1時(世界時30日16時)頃から 800nTから、一時的に1000nTに届く活動が5時間ほど発生しています。 極域ではオーロラのきれいな活動が見られたのではないでしょうか。 磁気圏の活動が止まったのは、 31日4時(世界時30日19時)以降、 太陽風磁場が北向きに切り替わったためです。 太陽風から磁気圏へのエネルギーの流れ込みが止まって、 AE指数のグラフの右側は、全く変化しなくなっています。 太陽風の磁場強度は、現在も10nTに強まったままです。 再び、南北成分が南向きに大きく振れると、 磁気圏の活動も高まるでしょう。 SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真では、 中央に小さくコロナホールの黒い穴が見えています。 規模が小さいので、大きな影響は来ないと思われますが、 目立った構造はこのくらいで、穏やかな太陽風が続きそうです。 目立ったフレアの発生もなく、 GOES衛星のX線のグラフは平坦になっています。 東の端から2077黒点群が姿を現していますが、 特に動きはありません。 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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