宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2014/ 5/ 3 12:54 更新 太陽でCクラスのフレアが増えています。ニュージーランドのオーロラをどうぞ。 担当 篠原 ニュージーランド・クィーンズタウンの米戸 実さんより、 太陽風磁場が長い時間南向きに強まった、 4月30日から5月1日にかけての夜に撮影された、 オーロラの写真をいただきました。 現地は秋も深まって、 朝方は氷点下になる季節となっているそうです。 この時の乱れは、ニュージーランドのお昼頃に始まっていて、 慌てて夕食を済ませて出かけ、 空が暗くなる頃に写真の湖沿いで撮影を始めることができたそうです。 昭和基地やイエローナイフと比べると、 より低い緯度からの撮影なので、 高い高度で輝いている赤いオーロラが目立ちます。 ほんとうに見事な輝きです。 上空には、大マゼラン雲、小マゼラン雲、 そして日本からは見えない南天の天の川も写っています。 2枚目の全天写真では、小さいですが南十字星も見えています。 とてもきれいな写真をありがとうございます。 「もっと太陽風が高速だったら」との米戸さんのコメントですが、 そうだったら、オーロラの領域が低緯度に広がって、 緑色のオーロラまで見えていたかもしれません。 現在の太陽風は、再び速度が下がって、 300km/秒とかなり低速の状態になっています。 磁場強度も3nTと弱くなっていて、太陽風は穏やかです。 磁場の南北成分は北寄りに推移しています。 このため、磁気圏は静穏で、 AE指数はデータエラーによって太くなっていますが、 磁気圏の活動を示すグラフの変動は全くありません。 SDO衛星AIA193の太陽写真にはコロナホールはなく、 太陽風は穏やかな状態が続きそうです。 太陽では、2051黒点群も大きくなり、 2047群、2049群とともに3つの黒点群が目立っています。 フレアは、2047群のC4.4を最高に、 3つの黒点群でC1〜2の小さいフレアが6回ほど起きています。 X線グラフの変化は小刻みに起きていて、 小さい活動が頻繁に起きているようです。 今後、より大きいフレアも発生するかもしれません。 (c) 米戸 実氏 ニュージーランド南島クィーンズタウンで、4月30日〜5月1日の夜に撮影されたオーロラ。 (c) 米戸 実氏 ニュージーランド南島クィーンズタウンで、4月30日〜5月1日の夜に撮影されたオーロラ。 (c) 米戸 実氏 ニュージーランド南島クィーンズタウンで、4月30日〜5月1日の夜に撮影されたオーロラ。 (c) 米戸 実氏 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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