宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
Supported by KNCT |
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2014/ 1/ 8 12:49 更新 X1.2の大規模フレアが発生しました。CMEも噴出し、太陽風の乱れが到来しそうです。 担当 篠原 今日の未明、8日3時(世界時7日18時)に、 太陽の中心部で、X1.2の大規模フレアが発生しました。 発生箇所は、大きな黒点となっている1944黒点群の右側の領域です。 NOAA/SWPCの報告では、この辺りにあった黒点群の番号である 1943領域で発生したと記録されています。 フレアの様子を、SDO衛星AIA131、AIA193の動画で紹介します。 フレアによる明るい輝きとともに、 コロナのガスが勢いよく噴き出す様子も見えています。 Xクラスのフレアは、昨年、2013年11月19日のX1.0以来で、 およそ2ヶ月ぶりの発生です。 このフレアに伴って、CME(太陽ガスの放出現象)も発生しています。 噴き上がる様子を、SOHO衛星とSTEREO Ahead衛星の動画で紹介します。 太陽の中心部で発生しているので、 ガスは地球へも向かっていると思われます。 到来まで2日程度と考えると、 明日の夜以降は、太陽風やオーロラの活動に注意が必要でしょう。 NOAA/SWPCのシミュレーションでは、到来は明日の夕方、 9日17時(世界時9日8時)頃と予測しています(4枚目の図)。 強い磁場が運ばれてきて、南向きに大きく振れると、 激しいオーロラの活動をもたらす可能性があります。 太陽風の乱れが到来したら、 オーロラのライブカメラにも注目して下さい。 また、このフレアによって、 太陽放射線(非常に高速の陽子)も高まっています。 昨日も、西の端のフレアに関係して増加していましたが、 今回は更に大きく増えて、500に達しています。 この値が100を超えるのは、2013年9月30日以来、 半年ぶりのことです。 太陽ではこの他に、M7.2と大きいMクラスフレアや、 C7.4を最大としてCクラスのフレアが7回程度など、 活発にフレアが起きています。 今後も活動に注意が必要でしょう。 太陽風は、昨夜、7日23時(世界時7日14時)頃に、 小規模の変化が到来し、 速度は、350km/秒から400km/秒へ、 磁場強度は、3nTから8nTへ、 プラズマ密度は、3個/cm^3から10個/cm^3へ、 比較的小幅ですがそれぞれ高まっています。 磁場の南北成分は、 南向きの-5nTくらいに変化するようになり、 このため、磁気圏の活動度も高まって、 AE指数で600nTの変動が発生しています。 現在の太陽風は、速度は350km/秒へ下がっていて、 磁場強度も5nTに戻りつつあり、 変動は終わりに近づいているようです。 それとともに、オーロラの活動も弱まるでしょう。 そして、明日以降には、 Xフレアに伴う太陽風の乱れが到来しそうです。 激しい変動に注意して下さい。 (c) SDO (NASA)、 (写真加工 : 宇宙天気ニュース) SOHO LASCO C3カメラと、STEREO Ahead COR2カメラによるCMEの噴出の様子。 (c) SDO (NASA)、STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星の可視光写真による、巨大な1944黒点群。 (c) SDO (NASA) NOAA/SWPCによる太陽風のシミュレーション。CMEの乱れは世界時1月9日8時頃に到来する可能性があります。 (c) NOAA/SWPC SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽放射線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
宇宙天気ニュースは、 鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。 |