宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (15:11)
今日、M2.8の中規模フレアが発生しました。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/ 9 10:22 M2.8
10/ 8 00:34 C2.3
10/ 7 12:52 C6.2

黒点 10/ 9 (NOAA)
磁場 フレア
1856 3 β C6
1857 1 α ---
1860 2 α ---
1861 3 β C1
1862 3 β ---
1863 4 β ---
1864 1 α ---
1865 2 β M3

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
15:07 623 -2.5
-2 h 648 -0.9
-4 h 604 -1.1
-6 h 534 -2.5
-8 h 442 +2.5
-10 h 347 -5.0
-12 h 329 -2.7

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
15:30 75 -/ -
-2 h 87 -/ -
-4 h 111 -/ -
-6 h 142 -/ -
-8 h 156 -/ -
-10 h 176 -/ -
-12 h 209 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 7x10^0
10/ 9 0.4 1x10^3
10/ 8 0.4 7x10^2
10/ 7 0.7 1x10^3
10/ 6 0.6 1x10^3
10/ 5 0.7 9x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
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STEREO (STEREO)
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AE指数 (京都大学)
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TromsoLongyear...
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2013/10/ 4 13:31 太陽風は平均的な風に戻り、磁気圏も静かです。9月の黒点数は36.9に下がっています。
2013/10/ 5 12:32 太陽風は350km/秒の低速風に戻りました。太陽も静穏です。
2013/10/ 6 11:21 太陽風は、310km/秒と更に遅くなっています。太陽も穏やかです。
2013/10/ 7 12:00 太陽風は300km/秒台前半の低速風が続いています。太陽では小さいフレアが増えています。
2013/10/ 8 12:06 C6.2の小規模フレアが発生しました。太陽風は300km/秒の低速風です。
最新のニュース

2013/10/ 9 15:11 更新
太陽風の乱れが到来して、600km/秒台の高速風になっています。M2.8のフレアが発生しました。

担当 篠原

今日未明より、太陽風の擾乱が到来しています。
ACE衛星の観測によると、
9日4時半(世界時8日19時半)頃から太陽風が急に強まり、
磁場強度は一時的に30nTまで強まり(現在は13nT)、
速度も700km/秒近くにまで高まりました(現在は630km/秒)。

擾乱の始まりで、太陽風磁場の南北成分が
-10〜15nTと強い南向きに振れました。
この影響で、磁気圏では大きな変動が発生しています。
AE指数は最大で1400nTの振れ幅に達し、
その後も500nTの変化が続いています。


この夜のオーロラの様子を北と南の写真で紹介します。

1枚目は、ロシア・ムルマンスクの福島さんから届いた写真です。
ムルマンスク州南部のカンダラクシャ市の
プロゾロフ・イーゴリさんが、現地9日未明に撮影したオーロラです。
太陽風の乱れによって、オーロラの明るい輝きが発生した様です。
オーロラのすぐ上に、
北斗七星のひしゃくが横になっているのが印象的です。

ACEのデータを見て、
北極はどうなっているのだろうと気になっていたので、
最新の情報をどうもありがとうございます。


そして、2枚目は南極の昭和基地の全天カメラの動画です。
世界時8日20時半のオーロラが強まり始めた時の様子です。
今日の写真は6秒間隔で撮影されていて(いつもは30秒や10秒でした)、
オーロラの動きが一段となめらかになっています。
オーロラの変化をじっくりと楽しんで下さい。


現在の太陽風は、速度は630km/秒と高速で、
磁場強度も13nTと強まっています。
南北成分は0nT付近で変化していますが、
磁場が強まっているため、南向きに大きく振れる可能性もあり、
注意が必要です。


そして、今日は太陽でも大きい現象が起きています。
今朝、9日10時半(世界時9日1時半)に、
南東の端から現れたばかりの1865黒点群で、
M2.8の中規模フレアが発生しました。

Mクラスのフレアは、世界時8月17日のM1.4以来で、
およそ50日ぶりです。

Cクラスに達する規模のフレアはこれひとつですが、
しばらく太陽の活動にも注目して下さい。



これから来年の2月まで、
水曜日の更新は今日のように遅くなることが多くなります。
更新が13時を過ぎていたら、15時くらいまでお待ち下さい。



ムルマンスク州カンダラクシャ市のプロゾロフ・イーゴリ氏による、9日未明のオーロラ。
(c) 福島留美氏、プロゾロフ・イーゴリ氏


南極の昭和基地で全天カメラにより撮影された、世界時8日20時のオーロラ。
(c) 国立極地研究所、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


GOES-15のX線カメラによるM2.8のフレア。
(c) NOAA/SWPC


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。