宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2013/10/ 2 12:24 更新 フィラメント噴出による太陽風の乱れが到来しました。磁気圏の活動も強まっています。 担当 篠原 予想よりもだいぶ早く、太陽風の乱れがやって来ました。 ACE衛星の観測によると、 今朝、2日10時半(世界時2日1時半)頃に変化が到来し、 太陽風の速度は600km/秒に、磁場強度は20nTに それぞれ大きく強まっています。 フィラメント噴出の発生が、 30日5時(世界時29日20時)頃だったので、 2日強くらいで地球までやって来たことになります。 かなり早い到来でした。 茨城県柿岡の気象庁地磁気観測所の磁場観測データでは、 2日11時(世界時2日2時)に変化が始まっています。 太陽風の変化に磁気圏が反応して、 磁場の強まりが各成分に発生しています。 ACEのデータを見ると、太陽風磁場の南北成分は、 擾乱到来の直後、大きく南向きに振れて-20nTに達しています。 その後、短時間で北に向かって反転していますが、 今後はどちら向きで推移するのでしょうか。 磁場が強く南を向いた影響で、 磁気圏の活動も大きく強まっています。 AE指数は1000nTを超える変動が発生しています。 (掲載の図では、まだその部分が見えていません) 今後も、太陽風磁場が再び南に大きく振れると、 磁気圏の活発な活動も続くことになるでしょう。 これからの時間帯であれば、 カナダやアラスカのライブカメラに注目して下さい。 太陽は、X線グラフに特に変化はなく穏やかです。 太陽放射線は、減少の傾向に変わり、 100を割って下がっています。 茨城県柿岡の地磁気観測所で観測された、太陽風の擾乱による磁場の変化。 (c) 気象庁地磁気観測所 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽放射線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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