宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2013/ 9/30 11:28 更新 太陽でフィラメント噴出が発生しました。CMEも発生しています。 担当 篠原 太陽で、久しぶりに目立つ現象が発生しました。 今朝、30日5時(世界時29日20時)頃から、 太陽中央のやや西側(右側)から、 ダークフィラメントが噴出しました。 SDO衛星AIA304による動画を掲載します。 縦に黒い筋状に見えていたダークフィラメントが、 勢いよく噴き上がり、とてもダイナミックな現象です。 変化は、GOES衛星のX線カメラでも見えています。 噴出が発生した領域が、明るく光っています。 X線グラフでは、C1に達する強度変化になっています。 このフィラメントの噴出によって、CMEが発生しています。 SOHO衛星の写真はまだ更新されていないので、 STEREO Behind衛星のCOR2カメラによる動画を掲載します。 CMEのガスは、太陽から全方向に広がっているように見えます。 これは、CMEが衛星の視線方向に噴き出しているためです。 STEREO Behind衛星は、現在、太陽の反対側近くにいるので、 このCMEは地球方向にも噴出していると考えられます。 到来は、3〜4日後くらいになるのではないでしょうか。 明日には、SOHO衛星の写真など、より詳しく紹介できると思います。 太陽風は、速度が280km/秒から270km/秒へ下がり、 とても遅くなっています。 磁場強度も、2〜3nTに弱まったままです。 磁気圏も概ね静穏で、 AE指数には小さい変化が見られる程度です。 CMEによる擾乱が到来するまでは、低速の太陽風が続きそうです。 磁気圏も基本的には穏やかな状態が続くでしょう。 (c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) GOES衛星のX線カメラによる、フィラメント噴出発生時の太陽の様子。 (c) NOAA/SWPC 、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) フィラメント噴出によるCME。太陽を包む様に広がって見える。STEREO Behind衛星による。 (c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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