宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2013/ 8/21 12:00 更新 高速太陽風が近づいているようです。オーロラの活動も高まるかもしれません。 担当 篠原 昨日のニュースでお知らせした、 太陽全体を包む様に広がるCMEのその後の様子を動画で紹介します。 更に大きく白いガスの輪が広がる様子を見ることができます。 このCMEは太陽の向こう側で発生しているので、 地球への影響はありません。 そして、動画の後半には、 今度は太陽の南(下側)へ向かって別のCMEが噴き出しています。 こちらは地球側で発生しています。 SDO衛星AIA304の動画を見ると(今日の2枚目の図)、 太陽の南半球で東西に延びていた薄暗い帯(ダークフィラメント)が、 ふわりと浮かび上がるように飛び出しています。 このフィラメント噴出により、2つめのCMEが発生した様です。 このCMEは南向きを中心に広がっているので、 地球への影響は微妙ですが、 到来するのであれば、3〜4日後くらいと考えて、 23〜24日あたりではないでしょうか。 太陽では、C1の小さい小規模フレアが3回起きています。 特に活動の強まりなどは見られません。 太陽風は、昨日から今朝にかけて、 速度は380km/秒へ更に下がって穏やかでしたが、 今朝、21日6時半(世界時20日21時半)から、変化が始まっています。 磁場強度は、5nTを超えて、現在は12nTに強まっています。 速度は、まだ変化は小幅ですが、再び400km/秒台に上がり、 450km/秒に近づいています。 27日周期の図を見ると、この少し前に、 太陽風磁場のセクターが切り替わっています。 27日前の前周期の変化を見ると、 この時もセクターの切り替わり(7月25日)が到来した後に、 太陽風の速度が上昇して、高速風となっています。 今回も、1日ほど早まって同様の変化が起こりそうです。 今後の速度の高まりに注目してください。 また、現在、太陽風磁場の南北成分が、 -10nTと強く南向きに振れています。 南向きに強まる傾向が続けば、磁気圏の活動も活発になります。 放射線帯の高エネルギー電子は、 太陽風の変動を受けて大きく減少しつつあります。 (c) SOHO (ESA & NASA)、動画作成 : 宇宙天気ニュース 2つめのCMEの原因である、太陽の南側で発生したフィラメントの噴出。 (c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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