宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2013/ 8/ 7 11:37 更新 太陽風は平均的な状態で、磁気圏も概ね静穏です。SDO衛星で部分日食が見えました。 担当 篠原 深夜、6日23時から7日1時(世界時6日14〜16時)にかけて、 SDO衛星で月が太陽の一部を隠す、部分日食が見えました。 SDO衛星は静止衛星軌道にあり、 地球の中心から42,000kmほど離れた位置にいます。 このため、地上からとは少し違う星の見え方になっています。 可視光による部分日食の写真と、 3種類のAIAカメラ(193、304、131)による動画を掲載します。 AIAカメラでは、太陽の周囲のコロナも見えているので、 太陽の外側の月の姿まで写っています。 なかなか印象的な写真です。 その太陽は、穏やかな状態が続いています。 X線グラフにBクラスの小さな変化がありますが、 太陽の南東(左下)の端で起きているものがあります。 ここに新しい黒点群が現れるかもしれません。 太陽風は、480km/秒から440km/秒へ速度が少し下がっています。 高速の状態は終わり、平均的な速度に下がってきました。 磁場強度は5nTと平均的です。 南北成分は0nTを挟んで小さく変化しています。 磁気圏の変動は小さくなっていて、 AE指数は300nTの小規模の変化が見られる程度です。 太陽風速度の高まりは終わりましたが、 27日前の前周期の変化を参考にすると、 このまま低速風にはならず、400km/秒台の風が続くかもしれません。 太陽風の変化を受けて、放射線帯の高エネルギー電子が増加しています。 青線のGOES15は10,000に達しています。 これから一段と大きく上昇することはないと思いますが、 しばらく高い状態が続く可能性があります。 SDO衛星から部分日食が見えました。 (c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星から部分日食が見えました。AIA193、304、131による動画です。 (c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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