宇宙天気 2013/ 5/18

宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)	Supported by KNCT
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の

宇宙天気概況

Y. Obana

最新状況 (13:12)

今日、C6.0の小規模フレアが発生しました。
また、M3.2の中規模フレアが昨日発生しています。

太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。

磁気圏は静かです。

太陽放射線が強くなっています。放射線帯電子は静穏です。

フレア (GOES)

発生日	JST	検出
5/18	12:30	C6.0
5/17	17:34	M3.2
	13:37	C5.0
	06:35	M1.3
	04:16	C4.8
5/16	---	---

黒点 5/18 (NOAA)

群	数	磁場	フレア
1743	2	β	---
1744	23	βγ	C5
1745	10	β	---
1746	7	β	---
1747	10	β	---
1748	24	βγδ	M3
1749	4	β	---
1750	9	β	---
1751	2	α	---
1752	7	β	C1

太陽風 (ACE)

時刻 JST	速度 km/s	南北磁場 nT
13:07	435	-2.5
-2 h	438	-9.3
-4 h	378	-4.5
-6 h	381	-2.4
-8 h	391	-1.2
-10 h	398	+0.3
-12 h	392	-4.3

磁気圏 (NICT)

時刻 JST	環電流 nT	沖縄擾乱 nT
13:30	-37	-/ -
-2 h	-29	-/ -
-4 h	-18	-/ -
-6 h	-17	-/ -
-8 h	-18	-/ -
-10 h	-18	-/ -
-12 h	-17	-/ -

放射線 (GOES)

時刻 JST	プロトン 10MeV	電子 2MeV
最新	18 ↓	1x10^2
5/18	42	4x10^2
5/17	30	2x10^2
5/16	32	2x10^2
5/15	16	2x10^2
5/14	1	1x10^3

静か

激しい

非常に

リアルタイムデータ

27日周期・短期 (swnews)

黒点・群・動画 (SDO)

X線5分・1分 (GOES)

X線写真・動画 (GOES)

SolarMonitor (TCD)

Latest Events (SolarSoft)

AIA193・動画 (SDO)

AIA304・動画 (SDO)

EIT195 (SOHO)

EIT284 (SOHO)

Canada (CSA)

情報ページ

Space Weather Prediction Center

これまでの経過 (過去のニュースの閲覧・全リスト): 2013/ 5/13 11:25　太陽の東端でX1.7のフレアが発生しました。活動的な領域の出現が近づいているようです。; 2013/ 5/14 12:29　太陽でX2.8、X3.2と大規模フレアが続いています。東端から現れた1748黒点群で発生しています。; 2013/ 5/15 11:46　今朝、1748黒点群でX1.2の大規模フレアが発生しました。Xフレアは4回めです。; 2013/ 5/16 12:28　昨日のX1.2フレアのCMEが地球方向にも向っているようです。太陽のHα写真をどうぞ。; 2013/ 5/17 12:01　1748黒点群でM1.3の中規模フレアが発生しました。今夜くらいに太陽風の乱れが到来するかもしれません。; 最新のニュース

2013/ 5/18 13:12　更新
1748黒点群でM3.2の中規模フレアが発生しました。今朝、小規模の太陽風の乱れが到来しました。

担当　篠原

Xフレアを続けて、注目されている1748黒点群は、
黒点としては縮小の傾向が続いている様です。
1枚目にSDO衛星の可視光の拡大写真を掲載しますが、
一昨日の同じ写真と比較して下さい。
右の1745黒点群はあまり変化していませんが、
左の1748黒点群は、見え方が寂しくなっています。

その様な1748黒点群ですが、
昨日の夕方、17日18時(世界時17日9時)に、M3.2の中規模フレアを起こしています。
SDO衛星AIA131による動画を掲載します。

このフレアは、GOES衛星のX線グラフの変化が長い時間続くタイプのフレアで、
CME(太陽ガスの放出現象)を伴っていました。
SOHO衛星LASCOカメラによる噴き出しの様子をご覧ください。

黒点が太陽の左側にあったため、
噴き出した白いガスも左側を中心に広がっていますが、
その右側は地球の方向にも飛び出している様です。

NOAAの予報では、明日、19日の夜くらいに地球に到来する可能性があるようです。
それほど激しいフレアではないので、明後日の朝くらいになるかもしれません。
太陽風の乱れもそれほど大きくはなく、500km/秒台に届くくらいでしょうか。

1748黒点群の活動には、引き続き注意が必要でしょう。
しかし、Xクラスのフレアが連続して華々しかった太陽の活動も、
この辺りで一段落となるのかもしれません。

昨日のニュースでお知らせしていた、
15日朝のX1.2フレアに伴って発生したCMEによる太陽風の乱れは、
今朝、18日9時半(世界時18日0時半)にACE衛星で観測されました。
速度の変化は小幅で、370km/秒から440km/秒に上がった程度。
磁場の変化は、7nTから13nTに強まったくらいです。

この変化は、18日10時半(世界時18日1時半)頃に地球に届き、
茨城県の柿岡にある地磁気観測所で、
磁場データの急な強まりとして観測されています(5枚目の図)。

昨日のニュースの頃もそうでしたが、
太陽風の磁場は南寄りに振れています。
このため、磁気圏の活動はある程度活発になっていて、
500nT前後の変動が数時間おきに発生しています。

加えて、太陽風の乱れの到来後に、
磁場は-10nTと更に南向きが強まりました。
この影響で、磁気圏の変動はもう一段高まり、
AE指数は1000nTを超える大きな変化に発達しています。
(記事を書いている途中にデータが更新されて、慌てて書き直しています・・・)

しばらくCMEによる太陽風の乱れが続いた後は、
一旦落ち着いて、次は昨日のCMEによる乱れを待つことになります。