宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:29)
今日、X3.2の大規模フレアが発生しました。
また、X1.7の大規模フレアが昨日発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
5/14 09:58 X3.2
09:00 C4.9
06:55 C8.3
06:26 C3.0
00:36 X2.8
5/13 23:30 C5.3
21:45 C4.0
20:56 M1.3
18:22 C2.8
17:26 C4.5
17:03 C2.0
16:00 C2.4
10:52 X1.7
09:31 C9.3
07:36 M1.2
05:16 M1.9
5/12 04:32 C8.0
03:53 C2.8

黒点  5/14 (NOAA)
磁場 フレア
1738 2 α ---
1741 5 β ---
1742 1 α ---
1743 6 β C2
1744 11 β C1
1745 11 βγ C8
1746 8 β C8
1747 6 β ---
1748 4 β X2

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:17 371 -1.5
-2 h 369 +0.0
-4 h 366 +0.7
-6 h 360 +2.8
-8 h 365 +1.4
-10 h 362 -0.9
-12 h 349 -4.5

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:30 -14 -/ -
-2 h -7 -/ -
-4 h -13 -/ -
-6 h -12 -/ -
-8 h -26 -/ -
-10 h -22 -/ -
-12 h -27 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.4 6x10^2
5/14 0.9 1x10^3
5/13 0.3 1x10^3
5/12 0.4 1x10^3
5/11 0.3 1x10^3
5/10 0.3 2x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
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AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
オーロラ帯 (CSSDP)
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TromsoLongyear...
Alaska (SALMON)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2013/ 5/ 9 11:42 500km/秒の高速風が続いています。太陽の活動は弱まっています。
2013/ 5/10 12:49 太陽の東端でM3.9の中規模フレアが発生しました。
2013/ 5/11 09:26 太陽の東端から1745黒点群が現われ、昨日のM3.9に続いてM1.3のフレアを起こしています。
2013/ 5/12 09:50 太陽の南東でC8.0の小規模フレアが発生しました。太陽風は平均的な状態です。
2013/ 5/13 11:25 太陽の東端でX1.7のフレアが発生しました。活動的な領域の出現が近づいているようです。
最新のニュース

2013/ 5/14 12:29 更新
太陽でX2.8、X3.2と大規模フレアが続いています。東端から現れた1748黒点群で発生しています。

担当 篠原

昨日のニュースのX1.7に続いて、X2.8、X3.2と、
太陽の東端の1748黒点群でXクラスの大規模フレアの発生が続いています。
順番に発生時刻をまとめると、
昨日の昼、13日11時(世界時13日2時)にX1.7、
深夜、14日1時(世界時13日16時)にX2.8、
そして、今朝、14日10時(世界時14日1時)にX3.2と続いています。

フレアの規模が次第に大きくなっていますが、
SDO衛星の動画を見ると、
発生地点が太陽の向こう側からこちら側に回って来て、
発生領域の全体が見えるようになった影響も含まれるかもしれません。

太陽の可視光写真では、Xフレアを起こした黒点群が姿を現しています。
1748黒点群と番号が付けられました。
この後も、活発なフレアの発生が続く可能性があります。

太陽からの放射線(非常に高速の陽子)は、今のところ変化は小さいままです。
これから次第に増加する可能性があります。


フレアに伴って、CME(太陽ガスの放出現象)も発生しています。
最初のX1.7フレアに続くCMEの様子を、
SOHO衛星LASCO C3カメラの動画で紹介します。
地球に対して真横に噴き出しているので、影響は及びにくくなっています。
太陽風擾乱の到来まで2日程度と見積もると、
明日の昼前後に、太陽風の乱れがACE衛星で観測されるかもしれません。
どの程度の変動が来るでしょうか。

太陽風擾乱の到来が早いほど、乱れの速度も高いことになり、
より大きな磁気圏擾乱をもたらす可能性があります。
そして、磁気圏の乱れには、太陽風磁場の変動がどうなるかが重要です。
磁場強度の強まりと、南北成分がどの程度南を向くかに注目してください。

その後のXフレアに伴うCMEについては、
写真も整っていないので、明日のニュースで紹介します。


現在の太陽風は、370km/秒とやや低速の状態です。
磁場虚度は5nTと平均的な強度です。

磁気圏も概ね静穏で、AE指数は小規模の変化が2回ほど発生している程度です。

今後の太陽風磁気圏の状況は、CMEの擾乱次第となるでしょう。
今後は、太陽風の変動にも注目してください。




東端の1748黒点群で発生した3つのXクラスフレア。
(c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星の可視光写真による、1748黒点群(左)と1745黒点群(右)。
(c) SDO (NASA)


昨日のX1.7フレアに伴って発生したCMEの様子。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽放射線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr

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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。