宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2013/ 5/16 12:28 更新 昨日のX1.2フレアのCMEが地球方向にも向っているようです。太陽のHα写真をどうぞ。 担当 篠原 太田市こども館の石川昭良さんより、 一昨日、14日のX3.2の時に撮影した太陽のHα写真をいただきました。 LUNT社の口径6cmのHα望遠鏡による撮影とのことです。 1枚目は、フレアのピークの頃の14日10時8分の撮影です。 フレアの発生により、部分的に太陽の表面がとても明るく輝いています。 なお、撮影の条件により、 SDO衛星では太陽の左端に見えていたフレアの発生地点が、 この写真では右端になっています。 左隣りに見えている1745黒点群を目印にすると見比べやすいです。 2枚目は、フレアの後に見えていたポスト・フレアループです。 撮影は、フレアのピークの2時間後の14日11時56分。 細い筋状のループで形成されていて、とても美しかったそうです。 フレアのすごさを感じられる素晴らしい写真を、 どうもありがとうございます。 今回は、私も13日のフレアで2枚目の写真と同じ様なループ状のプロミネンスを、 15日のフレアで1枚目の写真の様な太陽面の輝きを Hα望遠鏡で見ることができました。 専用の特殊な望遠鏡を使って、タイミング良く観測しなければなりませんが、 肉眼で見ると、一層素晴らしく感じられます。 機会があれば、多くの方に観望に挑戦していただきたい現象です。 昨日のニュースでお知らせしたX1.2の大規模フレアについて、 SDO衛星AIA131による動画を掲載します。 ビシッと輝くフレアの瞬間も美しいですが、 拡大写真でその後に見られる、 てっぺんが尖ったカスプ型フレアループの輝きにも注目してください。 そして、このフレアに伴ってCMEの噴出も観測されています。 SOHO衛星LASCO C3による動画をご覧ください (左に向かって広がって行く白いガスです)。 フレアの発生地点が、太陽の端から少し中に入ってきたため、 CMEのガスの広がりも真横ではなく、少し手前を向いています。 このため、CMEの影響が地球に及ぶ可能性も高まっています。 NOAAの予報によると(今日の6枚目の図)、 明日、17日20時(世界時17日11時)頃に 太陽風の乱れが到来する可能性がある様です。 予報によると、太陽風の速度は500km/秒台に上がる程度で、 乱れの規模はそれほど大きくはない様です。 実際にどのような変動が到来するのか、 明日以降の太陽風に注目してください。 Xフレアを4回発生させた1748黒点群は、現在も大きな姿を保っています。 磁場構造の複雑さも続いていて、 引き続きXクラスのフレアを起こす可能性がある様です。 現在の太陽風は、速度が少し上がって、 420km/秒と平均的な速さに戻っています。 磁場強度は一時的に10nTに強まりましたが、 現在は6nTくらいに下がっています。 この途中、磁場が-5nTを超えて南向きに振れることがあり、 そこで、AE指数500nTの中規模の磁気圏活動が発生しています。 何もなければ、太陽風はこのまま穏やかに推移しそうですが、 CMEによる擾乱が到来するのかどうか、注目してください。 (c) 太田市こども館・石川昭良氏 14日11時56分に撮影された、X3.2のフレアによるポスト・フレアループのHα写真。 (c) 太田市こども館・石川昭良氏 SDO衛星AIA131による、昨日のX1.2フレアの様子。 (c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星の可視光写真による、1748黒点群(左)と1745黒点群(右)。 (c) SDO (NASA) SOHO衛星LASCO C3による、X1.2フレアに伴って発生したCME。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) NOAAによると、上記のCMEにより17日20時頃に太陽風擾乱が到来しそうです。 (c) NOAA/SWPC SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽放射線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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