宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:28)
昨日、X1.2の大規模フレアが、一昨日もX3.2の大規模フレアが発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線が強くなっています。放射線帯電子は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
5/16 --- ---
5/15 10:16 X1.2
06:51 C4.3
5/14 09:58 X3.2
09:00 C4.9
06:55 C8.3
06:26 C3.0
00:36 X2.8

黒点  5/16 (NOAA)
磁場 フレア
1743 5 β C2
1744 23 β ---
1745 28 βγ C8
1746 8 β ---
1747 11 β ---
1748 9 βγδ X2
1749 6 β ---
1750 3 β ---
1751 3 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:17 415 -2.9
-2 h 405 -5.3
-4 h 418 +6.1
-6 h 418 +7.1
-8 h 427 +4.0
-10 h 432 +2.7
-12 h 428 +6.8

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:30 -12 -/ -
-2 h 5 -/ -
-4 h 6 -/ -
-6 h 6 -/ -
-8 h 1 -/ -
-10 h 5 -/ -
-12 h 1 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 26 1x10^2
5/16 28 2x10^2
5/15 16 2x10^2
5/14 1 1x10^3
5/13 0 1x10^3
5/12 0 1x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
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AIA304動画 (SDO)
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EIT284 (SOHO)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2013/ 5/11 09:26 太陽の東端から1745黒点群が現われ、昨日のM3.9に続いてM1.3のフレアを起こしています。
2013/ 5/12 09:50 太陽の南東でC8.0の小規模フレアが発生しました。太陽風は平均的な状態です。
2013/ 5/13 11:25 太陽の東端でX1.7のフレアが発生しました。活動的な領域の出現が近づいているようです。
2013/ 5/14 12:29 太陽でX2.8、X3.2と大規模フレアが続いています。東端から現れた1748黒点群で発生しています。
2013/ 5/15 11:46 今朝、1748黒点群でX1.2の大規模フレアが発生しました。Xフレアは4回めです。
最新のニュース

2013/ 5/16 12:28 更新
昨日のX1.2フレアのCMEが地球方向にも向っているようです。太陽のHα写真をどうぞ。

担当 篠原

太田市こども館の石川昭良さんより、
一昨日、14日のX3.2の時に撮影した太陽のHα写真をいただきました。
LUNT社の口径6cmのHα望遠鏡による撮影とのことです。

1枚目は、フレアのピークの頃の14日10時8分の撮影です。
フレアの発生により、部分的に太陽の表面がとても明るく輝いています。
なお、撮影の条件により、
SDO衛星では太陽の左端に見えていたフレアの発生地点が、
この写真では右端になっています。
左隣りに見えている1745黒点群を目印にすると見比べやすいです。

2枚目は、フレアの後に見えていたポスト・フレアループです。
撮影は、フレアのピークの2時間後の14日11時56分。
細い筋状のループで形成されていて、とても美しかったそうです。

フレアのすごさを感じられる素晴らしい写真を、
どうもありがとうございます。

今回は、私も13日のフレアで2枚目の写真と同じ様なループ状のプロミネンスを、
15日のフレアで1枚目の写真の様な太陽面の輝きを
Hα望遠鏡で見ることができました。
専用の特殊な望遠鏡を使って、タイミング良く観測しなければなりませんが、
肉眼で見ると、一層素晴らしく感じられます。
機会があれば、多くの方に観望に挑戦していただきたい現象です。


昨日のニュースでお知らせしたX1.2の大規模フレアについて、
SDO衛星AIA131による動画を掲載します。
ビシッと輝くフレアの瞬間も美しいですが、
拡大写真でその後に見られる、
てっぺんが尖ったカスプ型フレアループの輝きにも注目してください。

そして、このフレアに伴ってCMEの噴出も観測されています。
SOHO衛星LASCO C3による動画をご覧ください
(左に向かって広がって行く白いガスです)。

フレアの発生地点が、太陽の端から少し中に入ってきたため、
CMEのガスの広がりも真横ではなく、少し手前を向いています。
このため、CMEの影響が地球に及ぶ可能性も高まっています。
NOAAの予報によると(今日の6枚目の図)、
明日、17日20時(世界時17日11時)頃に
太陽風の乱れが到来する可能性がある様です。
予報によると、太陽風の速度は500km/秒台に上がる程度で、
乱れの規模はそれほど大きくはない様です。

実際にどのような変動が到来するのか、
明日以降の太陽風に注目してください。


Xフレアを4回発生させた1748黒点群は、現在も大きな姿を保っています。
磁場構造の複雑さも続いていて、
引き続きXクラスのフレアを起こす可能性がある様です。



現在の太陽風は、速度が少し上がって、
420km/秒と平均的な速さに戻っています。
磁場強度は一時的に10nTに強まりましたが、
現在は6nTくらいに下がっています。

この途中、磁場が-5nTを超えて南向きに振れることがあり、
そこで、AE指数500nTの中規模の磁気圏活動が発生しています。

何もなければ、太陽風はこのまま穏やかに推移しそうですが、
CMEによる擾乱が到来するのかどうか、注目してください。



14日10時8分に撮影された、X3.2のフレアの時の太陽Hα写真。
(c) 太田市こども館・石川昭良氏


14日11時56分に撮影された、X3.2のフレアによるポスト・フレアループのHα写真。
(c) 太田市こども館・石川昭良氏


SDO衛星AIA131による、昨日のX1.2フレアの様子。
(c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星の可視光写真による、1748黒点群(左)と1745黒点群(右)。
(c) SDO (NASA)


SOHO衛星LASCO C3による、X1.2フレアに伴って発生したCME。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


NOAAによると、上記のCMEにより17日20時頃に太陽風擾乱が到来しそうです。
(c) NOAA/SWPC


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽放射線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr

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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。