宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2013/ 2/28 08:30 更新 太陽風は低速の風が続き、磁気圏も静穏です。コロナホールが次第に西に進んでいます。 担当 篠原 太陽風の速度(ACE衛星の図の黄色線)は、 昨日の300km/秒から、340km/秒へ少し上がっています。 低速の太陽風が続いているという状況に変化はなく、 27日周期の図を見ると、 この4日間ほど300km/秒台前半でゆっくりと変化していることが分かります。 磁場強度(白線)も、5nT以下で変化が発生している程度で穏やかです。 このため、磁場の南北成分(赤線)も 時々南に向いて(マイナス方向の変化)いますが、 振れ幅は小さくなっています。 磁気圏は静穏で、 AE指数は小さな変化が2カ所ほど発生している程度です。 SDO衛星AIA193の太陽コロナ写真では、 北半球側にコロナホールがU字型に伸びています。 その先頭(右端)は西半球側に進み、 地球への影響が及び始めるタイミング (太陽の右側に半分ほど進んだあたり)に近付いています。 27日周期の図によると、 前周期の太陽風の変化は1日後くらいに到来しています。 前回の太陽風の速度は500km/秒に上がったくらいで、 今回も、比較的小規模の変化が到来する程度でしょう。 太陽では、中央から少し右下の1682黒点群の形が より細長く伸びています。 目立ったフレア活動はなく、 Bクラスの小さな変化が発生している程度です。 27日の昼過ぎに、太陽の西の端でフィラメントの噴出が発生して、 CME(太陽ガスの放出現象)が右に向かって噴き出しています。 SOHO衛星LASCO C3の写真を掲載します。 横に向かっているので、地球への影響はありません。 昨夜、ジョグジャカルタに着きました。 今日はこちらの大学を訪ねる予定です。 日本との時差は2時間遅れで、現在は6時半です。 ホテルのベランダで、 鳥やにわとりの鳴き声を聴きながら記事を書いています。 空気はまだ涼しさの残る夏の朝という感じですが、 これから30度くらいに暑くなる様です。 SOHO衛星 LASCO C3カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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