宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (19:10)
今日、X1.8の大規模フレアが発生しました。
また、M9.0の中規模フレアが一昨日発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/23 16:41 C3.0
12:04 X1.8
03:37 M5.0
00:51 C6.3
10/22 09:07 C3.4
04:46 M1.3
10/21 21:56 C1.7
14:20 C5.6
11:43 C7.8
03:05 M9.0
02:16 C2.4

黒点 10/23 (NOAA)
磁場 フレア
1591 1 α ---
1593 4 β C6
1596 31 βγ C3
1598 10 β M9

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
19:07 369 -2.2
-2 h 381 -3.3
-4 h 372 -3.1
-6 h 363 +0.5
-8 h 366 +0.7
-10 h 360 +1.8
-12 h 366 -0.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
19:30 -15 -/ -
-2 h -13 -/ -
-4 h -9 -/ -
-6 h -7 -/ -
-8 h -6 -/ -
-10 h -6 -/ -
-12 h -6 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 2x10^3
10/23 0.3 1x10^4
10/22 0.3 1x10^4
10/21 0.4 1x10^4
10/20 0.4 2x10^4
10/19 0.2 1x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2012/10/18 11:01 太陽風は500km/秒と高速の状態です。太陽の東端から新しい黒点が現われました。
2012/10/19 12:10 太陽風は600km/秒まで速度が高まりました。現在は下がりつつあります。
2012/10/20 13:25 太陽風は平均的な速度に下がりました。太陽も穏やかです。
2012/10/21 11:25 太陽の東端でM9.0の中規模フレアが発生しました。
2012/10/22 12:23 1598黒点群ではフレアが続いています。太陽風は低速で、磁気圏も穏やかです。
最新のニュース

2012/10/23 09:12 更新
未明にM5.0の中規模フレアが発生しました。太陽風は低速で、磁気圏も穏やかです。
2012/10/23 19:10 追加 
1598黒点群で、X1.8の大規模フレアが発生しました。

担当 篠原

太陽の南東の1598黒点群で、
23日3時半(世界時22日18時半)に、M5.0の中規模フレアが発生しました。
1598黒点群は、その直前にもC6.3のフレアを起こしていて、
二つの様子を、SDO衛星AIA131の動画で紹介します。

可視光写真を見ると、1598群は大きな姿を保っていて、
今後も大きなフレアを起こす可能性があります。
次第に太陽の中心に向かっているため、
CMEが発生した場合、地球へ影響が及ぶ可能性も高まります。


太陽風は、360km/秒と低速の状態で安定しています。
磁場強度も、4nT付近とやや弱めです。

磁場の南北成分は、0nT付近と弱く、
磁気圏への影響は小さくなっています。
AE指数のグラフはほとんど変化がなく、磁気圏は穏やかです。


太陽風は、低速寄りの穏やかな風が当分続きそうです。
SDO衛星AIA193の太陽写真には、コロナホールは特に見られず、
27日周期の図でも、前周期の太陽風はずっと穏やかです。
前周期のグラフの中では、10月1日に太陽風磁場の擾乱が到来していますが、
これは、CMEによる突発性の変化です。



宇宙天気の話題ではありませんが、
昨夜は月面にXの模様が見えるという面白い夜でした。
(月齢と地方時の関係で、数ヶ月ごとにチャンスが来る様です)
鹿児島は天気は良かったのですが、運悪く南風が吹いていて、
隼人地区にはいつ桜島の火山灰が降ってきてもおかしくない
(実際、車には積もっていました)状況で、恐くて望遠鏡を出せませんでした。
双眼鏡では見つけられず、天気と風向きの良い夜に再挑戦です。

2012/10/23 19:10 追加 (篠原) 関連の図はページの最後にあります
23日12時(世界時23日3時)に、太陽の南東の1598黒点群で、
X1.8の大規模フレアが発生しました。
SDO衛星AIA131による動画を掲載します。

Xクラスのフレアは、
7月12日(世界時)のX1.4以来、3ヶ月ぶりの発生です。
また、2012年としては7個目のXフレアです。

SOHO衛星の写真では、まだCMEの発生は見えていませんが、
STEREO Ahead衛星では、噴出が発生している様にも見えます。
今後の写真に注目して下さい。



SDO衛星AIA131による、1598黒点群で発生したC6とM5のフレア。
(c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr

2012/10/23 19:10 追加

1598黒点群で発生したX1.8の大規模フレア。SDO衛星AIA131。
(c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。