宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:52)
一昨日、C9.0の小規模フレアが発生しています。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気嵐がやや発達しています。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/14 --- ---
10/13 --- ---
10/12 17:06 C9.0
07:30 C2.2

黒点 10/14 (NOAA)
磁場 フレア
1585 2 β ---
1586 1 α ---
1589 27 βγδ C9
1590 2 β C1
1591 3 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:45 558 -0.7
-2 h 565 +0.7
-4 h 565 +0.2
-6 h 573 +0.3
-8 h 573 -3.5
-10 h 502 -3.7
-12 h 493 +0.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:30 -51 -/ -
-2 h -57 -/ -
-4 h -61 -/ -
-6 h -73 -/ -
-8 h -74 -/ -
-10 h -78 -/ -
-12 h -85 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 2x10^3
10/14 0.3 1x10^4
10/13 0.3 2x10^4
10/12 0.3 2x10^4
10/11 0.5 2x10^4
10/10 0.3 1x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2012/10/ 9 10:31 太陽風磁場が大きく南向きに変化して、活発な磁気圏活動が発生しています。
2012/10/10 12:28 太陽風磁場の乱れは終わり、高速風に変わっています。イエローナイフのオーロラ写真をどうぞ。
2012/10/11 11:23 高速の太陽風は終わりに近づいています。昭和基地のオーロラをご覧ください。
2012/10/12 12:03 ムルマンスクのオーロラ写真をどうぞ。太陽風は500km/秒の高速風が続いています。
2012/10/13 14:05 太陽風の磁場が南向きに大きく振れています。磁気圏の活動が強まりつつあります。
最新のニュース

2012/10/14 10:52 更新
太陽風磁場が南向きに強まり、活発な磁気圏活動が発生しました。

担当 篠原

-10nTに達する太陽風磁場の強い南向きは、
昨夕、13日17時(世界時13日8時)頃まで続きました。
その後も、夜半過ぎまで磁場の南向きの傾向が続いています。

一方、太陽風の速度は500km/秒弱くらいで安定していましたが、
14日1時(世界時13日16時)頃に、600km/秒へ高まる変化が起きています。
コロナホールからの影響がより強まったためだと思います。

磁場の強度は、ここで5nTに下がり、
南北成分は0nTをはさんで南北に振れるようになっています。


太陽風の乱れによって、磁気圏では活発な活動が発生しました。
AE指数のグラフは、全体にわたって700〜1000nTの変化が続き、
1500nTや、1300nTに達する激しい変化も記録されています。

昭和基地の全天カメラで撮影された、
活発なオーロラの活動を動画で紹介します。
いよいよ夜の時間が短くなってきて、撮影は2時間10分しかありませんでした。
ファイルサイズが大きくなりますが、撮影全部を動画にまとめています。
高感度カメラとしての見え方ですが、夜空はもう黒くもなっていません。
(星空やオーロラの様子から、肉眼では違う印象だと思います)

京都大学WDCによるDst指数の速報値によると、
今回は最大で-94nTの減少となり(Dst指数はマイナス方向に強まります)、
中規模の磁気嵐となった様です。


現在の太陽風は、速度は550km/秒、磁場強度は5nTと、
高速の状態が続いています。
コロナホールの位置から考えると、
もう2日くらい高速の太陽風が続くかもしれません。

現在も磁場強度は平均的なレベルにあり、南北に振れていることから、
この後も、活発なオーロラを期待できそうです。
やがて磁場強度が下がって行くと、磁気圏の変化も小さくなって行くでしょう。


太陽は、今朝、14日9時(世界時14日0時)にC1の小さなフレアが発生した程度で、
全体的に穏やかです。

黒点群はそれなりに見えていますし、
東の端から新しい領域が上がってくるようで、
今後、ある程度活発化するかもしれません。



南極の昭和基地で全天カメラにより撮影された、活発なオーロラ。
(c) 国立極地研究所、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


Dst指数(速報値)は、およそ-90nTまで下がりました。Dst指数はマイナス方向に強まります。
(c) 京都大学WDC


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。