宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2012/10/14 10:52 更新 太陽風磁場が南向きに強まり、活発な磁気圏活動が発生しました。 担当 篠原 -10nTに達する太陽風磁場の強い南向きは、 昨夕、13日17時(世界時13日8時)頃まで続きました。 その後も、夜半過ぎまで磁場の南向きの傾向が続いています。 一方、太陽風の速度は500km/秒弱くらいで安定していましたが、 14日1時(世界時13日16時)頃に、600km/秒へ高まる変化が起きています。 コロナホールからの影響がより強まったためだと思います。 磁場の強度は、ここで5nTに下がり、 南北成分は0nTをはさんで南北に振れるようになっています。 太陽風の乱れによって、磁気圏では活発な活動が発生しました。 AE指数のグラフは、全体にわたって700〜1000nTの変化が続き、 1500nTや、1300nTに達する激しい変化も記録されています。 昭和基地の全天カメラで撮影された、 活発なオーロラの活動を動画で紹介します。 いよいよ夜の時間が短くなってきて、撮影は2時間10分しかありませんでした。 ファイルサイズが大きくなりますが、撮影全部を動画にまとめています。 高感度カメラとしての見え方ですが、夜空はもう黒くもなっていません。 (星空やオーロラの様子から、肉眼では違う印象だと思います) 京都大学WDCによるDst指数の速報値によると、 今回は最大で-94nTの減少となり(Dst指数はマイナス方向に強まります)、 中規模の磁気嵐となった様です。 現在の太陽風は、速度は550km/秒、磁場強度は5nTと、 高速の状態が続いています。 コロナホールの位置から考えると、 もう2日くらい高速の太陽風が続くかもしれません。 現在も磁場強度は平均的なレベルにあり、南北に振れていることから、 この後も、活発なオーロラを期待できそうです。 やがて磁場強度が下がって行くと、磁気圏の変化も小さくなって行くでしょう。 太陽は、今朝、14日9時(世界時14日0時)にC1の小さなフレアが発生した程度で、 全体的に穏やかです。 黒点群はそれなりに見えていますし、 東の端から新しい領域が上がってくるようで、 今後、ある程度活発化するかもしれません。 (c) 国立極地研究所、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) Dst指数(速報値)は、およそ-90nTまで下がりました。Dst指数はマイナス方向に強まります。 (c) 京都大学WDC SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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