宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2012/10/13 14:05 更新 太陽風の磁場が南向きに大きく振れています。磁気圏の活動が強まりつつあります。 担当 篠原 太陽風の磁場が、南向きに強まっています。 活発なオーロラや磁気嵐が発生している様です。 ACE衛星の観測によると、 太陽風は昨日より500km/秒(ACEの図の黄色線)と高速の状態で安定しています。 磁場強度(白線)は5nTと平均的だったのですが、 今日の未明、13日3時(世界時12日18時)頃から強まり始め、 現在、10nTを超えるくらいに高まっています。 磁場の強まりとともに、南北成分(赤線)が大きく南(マイナス)に振れ始め、 昼前くらいから-10nTとかなり強く南を向いています。 高速風であることと重なって、磁気圏への影響が大きくなりそうです。 AE指数は、今のところ500nTと中程度の変化をしていますが、 この後、もう一段大きい変化になるのではないかと思います。 また、京都大学WDCのDst指数は -60nTへ急に下がっていて、 このまま中規模の磁気嵐の変化になりそうです。 極域では活発なオーロラを眺めるチャンスでしょう。 アラスカのライブカメラでも、現在、きれいなオーロラが見えています。 太陽風は、10月10日以降、高速の風が続いています。 SDO衛星AIA193では、南半球のコロナホールが西側に半分以上進んでいて、 この後も、2〜3日程度この領域の影響が続く可能性があります。 放射線帯の高エネルギー電子は、 今朝まで10,000に達する高いレベルが続いていましたが、 現在の磁気圏の乱れに関係して、減少している可能性があります。 この後の変化に注目してください。 太陽は、北東の端に見えていた新しい黒点に、 1591黒点群と番号が付きました。 昨夕、12日17時(世界時12日8時)に1589黒点群で C9.0の大きめのCクラスフレアが発生しましたが、 その他は目立った活動はありません。 太陽の東端の向こうには、南北それぞれに活動的な領域がある様です。 この後も、新しい黒点の出現が続くかもしれません。 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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