宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
Supported by KNCT |
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2012/10/ 8 10:47 更新 太陽でフィラメントの噴出が発生しています。太陽風磁場が南向きに振れています。 担当 篠原 昨日の夕方頃、太陽の南西部でフィラメントの噴出が発生しました。 SDO衛星AIA304による動画を掲載します。 大きなプラズマのかたまりが、ゆっくりと持ち上げられ、 噴き上がって行きます。 その後の様子は、SOHO衛星LASCO C3で見ることができます。 太陽の右下方向を中心に、白いガスが広がって行きます。 この噴出は、地球方向にも向かっている様です。 その場合、3〜4日後の10月10〜11日頃に影響がやって来そうです。 太陽は、黒点群が3つ見えていますが、 どれも活動度は低く、穏やかです。 X線のグラフでは、後半にC1に達する変化が2回発生しています。 これらは、太陽の北東の端で起きている現象です。 この向こう側に活動的な領域がある様です。 今後の出現に注目してください。 太陽風は、320km/秒前後の遅い風が続いていますが、 昨夜、7日19時(世界時7日10時)頃から、磁場強度が9nTくらいに強まり、 今日の未明、8日2時(世界時7日17時)頃からは、 磁場の南北成分が-6nTの南向きに振れ続けています。 この影響で、磁気圏の活動もやや高まっているようで、 AE指数は500nTほどに振れています。 この磁場の変化を5日のCMEの影響と考えると、 2日半程度で地球へやって来たことになり、早すぎる印象です。 たまたま発生している南向きの変化かもしれません。 そうすると、この後に磁場強度の強まりなどの変化が、 更にやって来ることになるでしょう。 また、コロナホールによる、高速太陽風の到来も予想されます。 今日から明日にかけて、 太陽風の変化やオーロラ活動の強まりに注目してください。 (c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SOHO衛星LASCO C3カメラによる、フィラメント噴出によって発生したCME。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
宇宙天気ニュースは、 鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。 |