宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2012/10/ 6 14:32 更新 太陽でCMEが発生しました。太陽風磁場が南寄りになり、オーロラが発生しています。 担当 篠原 太陽の南西部の1584黒点群で、B7.8と強度は弱いですが、 長時間変化が続くタイプのフレアが発生しました。 これに伴って、CME(太陽ガスの噴出現象)が発生しています。 SOHO衛星LAASCO C3の動画を見ると、 右下方向を中心に太陽を包むように白いガスが噴き出しています。 その様子は、STEREO Ahead衛星のCOR2カメラでも見ることができます。 地球のある左方向へ、太陽コロナのガスが噴き出しています。 このCMEによる太陽風の小規模の乱れが、 噴出から3〜4日後の8日夜から9日にかけて、 地球に到来する可能性があります。 速度の変化は弱いと思いますが、 磁場強度が強まって大きく南向きに振れると、 磁気圏のオーロラ活動は活発化します。 先ずは、ACEによる太陽風の変化に注目してください。 太陽では、この他には特にフレア活動はなく、穏やかです。 太陽風は、320〜350km/秒と遅い風が続いています。 磁場強度は、5nT前後と平均的な強さで安定しています。 その中で、磁場の南北成分は南向きの傾向が続いています。 このため、磁気圏ではオーロラ活動が発生し、 AE指数で300〜500nTの小規模の変動が、数時間おきに発生しています。 その様子を、昭和基地の全天カメラの動画でご覧ください。 雲越しの写真で、少し残念ですが、 オーロラの輝きが次々に空に現われています。 動画の最後は、夜明けに向かう青空です。 例年の様子だと、昭和基地の全天カメラ撮影は残り10日程です。 最初に紹介したCMEの乱れで、 最後を飾るようなにぎやかなオーロラが現れるでしょうか。 SOHO衛星LASCO C3による、太陽を包むように広がるハロー型のCME。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) STEREO Ahead衛星COR2カメラによる、地球方向へ噴き出すCME。 (c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) 南極の昭和基地で、全天カメラにより撮影されたオーロラ。 (c) 国立極地研究所、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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