宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2012/ 8/26 11:25 更新 高速の太陽風が到来し、500km/秒台の太陽風が続いています。 担当 篠原 昨日のニュースの直後、25日11時(世界時25日2時)過ぎから、 太陽風の速度は上昇を始め、 25日15時(世界時25日6時)頃に600km/秒に達しました。 コロナホールによる高速風が始まりました。 速度が上がるとともに、磁場強度は5nT前後に下がっています。 しかし、今回の高速太陽風はあまり勢いがなく、 速度が上がるとすぐに下がり始めて、半日ほどで500km/秒まで下がり、 以降は500〜530km/秒で推移しています。 SDO衛星AIA193で見えていたコロナホールは それほど大きくはなかったので、 高速風領域がこの程度の規模なのは妥当と言えるかもしれません。 今日いっぱい高速状態が続いて、 明日くらいからは通常の太陽風に戻っているかもしれません。 AE指数は、500nT前後の変化が発生してやや活発という程度です。 太陽風の速度は上がりましたが、 磁場の南北成分は0nT付近で小さく変化しているだけで、 磁気圏へのエネルギーの流れ込みは大きくなりませんでした。 太陽は、中央の1554黒点群で、C1.7の小規模フレアが発生した程度で、 穏やかな状態が続いています。 1554群の規模はやや縮まっている感じも受けます。 東の端から現われた黒点群は、1555群と番号が付きました。 この群も特にフレアは起こしていません。 この向こうから別の活動領域が姿を現しそうです。 今日のSDO衛星AIA193の太陽コロナ写真を見ると、 太陽の北東端(左上)から、太陽の中心を通って南西(右下)へ、 ダークフィラメント(黒く細い筋)が延々と伸びているのが印象的です。 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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