宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:00)
昨日、C2.4の小規模フレアが発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
6/12 --- ---
6/11 04:42 C2.4
6/10 15:39 M1.4
04:55 C2.1
01:43 M1.9

黒点  6/12 (NOAA)
磁場 フレア
1494 1 α ---
1499 5 β C2
1504 15 β M2
1505 5 β ---
1506 2 β ---
1507 10 β C2

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:47 423 -0.7
-2 h 418 -9.5
-4 h 425 -9.4
-6 h 424 -7.0
-8 h 412 -6.3
-10 h 405 -3.5
-12 h 404 +0.8

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:30 0 -/ -
-2 h 0 -/ -
-4 h 0 -/ -
-6 h 0 -/ -
-8 h 0 -/ -
-10 h 0 -/ -
-12 h 0 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 7x10^2
6/12 0.3 9x10^3
6/11 0.3 2x10^4
6/10 0.4 2x10^4
6/ 9 0.4 3x10^4
6/ 8 0.3 3x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
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Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2012/ 6/ 7 11:07 M2の中規模フレアが発生しました。太陽風は高速ですが、650km/秒と下がりつつあります。
2012/ 6/ 8 15:18 大きめのCクラスフレアが2回発生しました。高速の太陽風は続いていますが、速度は低下傾向です。
2012/ 6/ 9 14:51 CMEが発生しています。太陽風の速度は下がり、高速風は終わりつつあります。
2012/ 6/10 13:32 Mクラスのフレアが発生しました。太陽風は平均的な風になり、磁気圏も穏やかです。
2012/ 6/11 12:15 黒点数の推移を紹介します。太陽はM1のフレアが発生しています。太陽風は穏やかです。
最新のニュース

2012/ 6/12 12:00 更新
太陽風磁場が南向きに強まり、磁気圏活動が強まっています。

担当 篠原

太陽風磁場が南向きに振れ続け、活発な磁気圏活動が発生しています。
昨日のニュース以降、太陽風の磁場強度はゆっくりと強まり、
昨日の5nTから、今朝、12日5時(世界時11日20時)頃には10nTに達しました。

その間、磁場の南北成分は安定した南向きが続きました。
-4nTから次第に強まり、
日本時間で今日の早朝には、-10nTまで大きく強まりました。
その間、太陽風の速度は400〜430km/秒と平均的な状態で安定しています。

磁場変化の様子から、7日か8日に太陽で発生したCMEによって、
磁場のかたまりが流れて来たのかもしれません。

この影響で、AE指数は、500nTから1000nTに達する活発な変動が
1日を通して観測されています。
その中の、世界時11日18〜20時の南極・昭和基地のオーロラを動画で紹介します。
途中、激しい輝きが空を右から左に横断していきます。
素晴らしい光景です。

現在の太陽風の磁場は、南北成分が南向きから0nT付近に切り替わっています。
太陽風磁場の大まかな方向が反転しているところの様です。
このため、太陽風の磁場強度の強まりはもうしばらく続くかもしれませんが、
南向きへの偏りは弱まり、その場合は磁気圏変動も規模が小さくなるでしょう。


Dst指数(京都大学WDC)も、今回の太陽風の乱れに関係して、
-60nTの変化を記録しています。
赤道を取り巻く環電流が発達して、小規模の磁気嵐になっているようです。

また、放射線帯の高エネルギー電子は、激しく変動しています。
変動が終わる頃に、大きく強まっている可能性もあるので、
明日のデータに注目してください。


太陽は、1507黒点群でC1台の小さなフレアが頻繁に発生しています。
となりの1504黒点群と共に、黒点の形が変化を続けており、
今後も、小中規模のフレアを起こす可能性があります。




南極の昭和基地で、全天カメラにより撮影された活発なオーロラの活動。
(c) 国立極地研究所、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。