宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:07)
今日、M2.2の中規模フレアが発生しました。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が非常に強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
6/ 7 08:54 C1.7
04:54 M2.2
6/ 6 11:11 C1.8
05:48 C4.3
6/ 5 20:53 C1.6

黒点  6/ 7 (NOAA)
磁場 フレア
1493 11 βγ ---
1494 8 β M2
1496 1 α ---
1497 7 β ---
1498 7 β C1
1499 14 βγ C4
1502 1 α ---
1503 2 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:56 662 -0.3
-2 h 661 -0.3
-4 h 705 +0.9
-6 h 698 -1.0
-8 h 702 -2.8
-10 h 678 +1.3
-12 h 685 -1.9

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:30 0 -/ -
-2 h 0 -/ -
-4 h 0 -/ -
-6 h 0 -/ -
-8 h 0 -/ -
-10 h 0 -/ -
-12 h 0 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 2x10^4
6/ 7 0.2 4x10^4
6/ 6 0.3 6x10^3
6/ 5 0.3 8x10^2
6/ 4 0.4 9x10^1
6/ 3 0.5 6x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
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衛星電子 (GOES)
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衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2012/ 6/ 2 14:09 太陽の東側に黒点が多数現われています。Cクラスのフレアも度々発生しています。
2012/ 6/ 3 12:00 太陽のフレア活動は静かです。太陽風は低速です。金星が太陽に近付いています。
2012/ 6/ 4 12:54 太陽風磁場が南向きに強まり、磁気圏の活動が強まりました。Mクラスのフレアも発生しています。
2012/ 6/ 5 09:29 金星の太陽面通過は明日です。太陽風の速度は600km/秒台後半に上がっています。
2012/ 6/ 6 17:47 金星の太陽面通過が観測されました。太陽風は700km/秒台の高速風になっています。
最新のニュース

2012/ 6/ 7 11:07 更新
M2の中規模フレアが発生しました。太陽風は高速ですが、650km/秒と下がりつつあります。

担当 篠原

昨日の金星の太陽面通過の様子を、
SDO衛星AIA193と304の動画で紹介します。
もっときれいな動画は、2012 Venus Transit Dataで見ることができます。
「View Movie」をどんどん押してみて下さい。
また、野辺山の電波ヘリオグラフの様子は、こちらのページへどうぞ。
また、SpaceWeather.comでは、各地から寄せられた写真を紹介しています。
日没の太陽に金星の影が重なる写真が印象的です。

さて、その太陽では、
早朝、7日5時(世界時6日20時)にM2.1の中規模フレアが発生しました。
場所は、南半球の中央の1494黒点群です。

太陽面には黒点群はいくつも見えていますが、
特に活動が強まっている様子はなく、
この後も太陽は現状程度の活動を続けそうです。


太陽風は、700km/秒とかなり高い速度が続いていましたが、
ピークは過ぎたようで、現在は650km/秒近くに下がりつつあります。
磁場強度も4nTから3nTへもう一段下がり、
高速風領域は後半に入っていると思われます。

SDO AIA193を見ると、今回の高速太陽風をもたらしたコロナホールは、
太陽の西側へだいぶ回っています。
高速風の影響ももう3日くらいでしょうか。

磁気圏のオーロラは活動的な状態が続いています。
AE指数のグラフは、700nT前後の中規模の活動が頻繁に発生しています。
ACEのグラフで太陽風磁場の南北成分(赤線)を見ると、
-3〜-4nTくらいの南向きによく振れています。
この変化に高速風が重なって活発な活動を起こしたのでしょう。

現在は磁場強度が下がり、速度も低下の傾向を見せているため、
今後は磁気圏の変動も次第に弱くなって行くでしょう。


今回の高速太陽風の影響で、放射線体の高エネルギー電子が大きく増加しています。
GOES15の青線は10,000を超え、GOES13の赤線も迫っています。




SDO衛星で観測された、金星の太陽面通過。
(c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


AU,AL指数とAE,AO指数のグラフ。
(c) 京都大学WDC


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。