宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:49)
昨日、M5.1の中規模フレアが発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏の最新データがありません。
太陽放射線が非常に強くなっています。放射線帯電子は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
5/18 --- ---
5/17 09:45 M5.1
5/16 18:02 C2.6
09:13 C1.8
07:11 C3.1

黒点  5/18 (NOAA)
磁場 フレア
1476 2 β M5
1477 1 α ---
1478 1 α ---
1479 1 α ---
1481 1 α ---
1482 10 β ---
1484 15 β C2
1485 3 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:37 409 +6.3
-2 h 429 +2.5
-4 h 434 +1.2
-6 h 374 +5.6
-8 h 381 +8.7
-10 h 372 +9.4
-12 h 369 +9.7

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:30 - -/ -
-2 h - -/ -
-4 h - -/ -
-6 h - -/ -
-8 h - -/ -
-10 h - -/ -
-12 h - -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 25 5x10^2
5/18 70 8x10^2
5/17 255 1x10^4
5/16 0 9x10^3
5/15 0 1x10^4
5/14 0 3x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
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沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2012/ 5/13 13:32 速度はやや下がりましたが、高速太陽風が続いています。フレアの活動は弱まっています。
2012/ 5/14 11:52 1476黒点群は規模が小さくなっています。太陽風はやや高速の風が続き、磁気圏の活動も続いています。
2012/ 5/15 11:14 太陽ではCクラスのフレアが度々発生しています。太陽風の速度は下がりつつあります。
2012/ 5/16 10:27 太陽風は低速になりました。磁気圏も穏やかです。C1程度のフレアが続いています。
2012/ 5/17 09:12 太陽風磁場の南向きが強まり、オーロラの活動を強めました。太陽のフレア活動は落ち着いています。
最新のニュース

2012/ 5/18 12:49 更新
沈みかけた1476黒点群でM5.1の中規模フレアが発生しました。CMEの噴出も発生しています。

担当 篠原

昨日、17日10時半(世界時17日1時半)に、太陽の西に傾いた1476黒点群で、
M5.1の中規模フレアが発生しました。
X線のグラフは長時間にわたって変化が続くタイプのフレアで、
CMEを伴う大きな現象になりました。

1476群は落ち着いた様に見えていたのですが、
勝手な予想を裏切る活躍となりました。

SDO衛星AIA193、AIA304によるフレアの様子を動画で掲載します。
西の端に沈みかけたところで発生しています。

太陽の西側で大きなフレアが発生したため、
太陽放射線といわれる非常に高速の陽子がすぐに地球にやって来ました。
GOES衛星のグラフは、フレアの発生直後に急増しています。
この影響は、次のSOHO衛星の動画にも見られ、CMEの噴出が始まる頃から、
白い筋が画面全体のあちこちに発生しています。
これは、衛星に飛び込んだ放射線の影響です。

今日掲載している可視光写真では、1476黒点群は既に見えなくなっています。
今後は裏側で活動を続けるかもしれません。
その場合、STEREO Ahead衛星が活躍することになるでしょう。


このフレアに伴って、激しいCMEの噴出も発生しています。
地球からは右方向に向かっているため、大きな影響はなさそうですが、
明日か明後日の太陽風に小規模の変動をもたらすかもしれません。

STEREO Ahead衛星による、太陽の右向こうから見たCMEの動画も掲載します。
華々しいコロナガスの噴出です。

フレアの発生が1週間早かった場合、CMEは地球に直接飛んできたでしょう。
その場合は、磁気嵐や激しいオーロラの活動などが起きたかもしれません。


現在の太陽風は、速度が400km/秒に上がり、平均的な風になっています。
磁場強度は、10nT前後と昨日よりもやや強まった状態です。

しかし、この後、特に乱れが到来するということでもなさそうで、
CMEによる弱い乱れが来るかもしれませんが、
基本的には穏やかな状態が続きそうです。

太陽風磁場の南北成分は北向きが続いています。
このため、磁気圏は静穏で、AE指数も静かです。




SDO衛星のAIA193とAIA304カメラによる、太陽の西端で発生したM5.1フレア。
(c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SOHO衛星LASCO C2、C3カメラによるCMEの様子。
(c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


STEREO Ahead衛星から見たCME。
(c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽放射線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。