宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (18:54)
今日、M5.1の中規模フレアが発生しました。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏の最新データがありません。
太陽放射線が非常に強くなっています。放射線帯電子も強くなっています。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
5/17 09:45 M5.1
5/16 18:02 C2.6
09:13 C1.8
07:11 C3.1
5/15 18:37 C1.8
08:50 C1.6
04:21 C1.8
01:08 C3.2

黒点  5/17 (NOAA)
磁場 フレア
1476 3 β M5
1477 1 α ---
1478 1 α ---
1479 3 β ---
1481 1 α ---
1482 9 β ---
1483 1 α C2
1484 9 β C2
1485 4 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
18:45 360 +7.4
-2 h 353 +6.2
-4 h 357 +2.4
-6 h 364 +1.7
-8 h 367 -2.5
-10 h 366 -2.6
-12 h 379 -5.9

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
18:30 - -/ -
-2 h - -/ -
-4 h - -/ -
-6 h - -/ -
-8 h - -/ -
-10 h - -/ -
-12 h - -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 112 4x10^2
5/17 255 1x10^4
5/16 0 9x10^3
5/15 0 1x10^4
5/14 0 3x10^4
5/13 0 3x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
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衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
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AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
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情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2012/ 5/12 09:05 1476黒点群のフレア活動は続いています。太陽風の速度は少し下がりましたが、高速風は続いています。
2012/ 5/13 13:32 速度はやや下がりましたが、高速太陽風が続いています。フレアの活動は弱まっています。
2012/ 5/14 11:52 1476黒点群は規模が小さくなっています。太陽風はやや高速の風が続き、磁気圏の活動も続いています。
2012/ 5/15 11:14 太陽ではCクラスのフレアが度々発生しています。太陽風の速度は下がりつつあります。
2012/ 5/16 10:27 太陽風は低速になりました。磁気圏も穏やかです。C1程度のフレアが続いています。
最新のニュース

2012/ 5/17 09:12 更新
太陽風磁場の南向きが強まり、オーロラの活動を強めました。太陽のフレア活動は落ち着いています。
2012/ 5/17 18:54 追加 
1476黒点群でM5.1の中規模フレアが発生しました。

担当 篠原

太陽風の磁場強度がやや強まり、南向きに振れてオーロラ活動を強めています。
昨夜、16日21時(世界時16日12時)頃から、
太陽風の磁場が強まり始め、南北成分は南向きに振れる様になりました。
磁場強度は半日かけて、現在8nTくらいまで強まっています。
大きさとしては、平均的な状態よりもやや強まっているくらいの値です。

また南向きの磁場も同程度に強まり、
17日2時(世界時16日17時)くらいからは、
-7nTに振れた状態が5時間ほど続きました。
現在は-2nTと南向きの振れは弱まっています。

太陽風の速度は、磁場の強まりに先立つように400km/秒に高まり、
その後、360km/秒に下がっています。


磁場が南向きに強まった影響で、磁気圏の活動が強まりました。
AE指数のグラフは、500nTから1000nT程度の変動が発生しています。

残念ながら曇っていたのですが、この頃の昭和基地の全天カメラの様子を紹介します。
雲越しに、活発にオーロラが発生していたことが分かります。


27日周期の図を見ると、
今回の太陽風の乱れが特に大きなものではないことが分かります。
この後は、乱れは次第に弱まって、太陽風は低速の風が続くと思われます。


太陽は、1476黒点群がいよいよ西に没しようとしています。
昨日も、C2.5の小規模フレアを起こしましたが、
活動もこのあたりまでの様です。

今後は東半球に見えている黒点群の活動に注目ですが、
今のところ、活動の規模は小さく、
X線のグラフには目立った変化は起きていません。

2012/ 5/17 18:54 追加 (篠原) 関連の図はページの最後にあります
今日のお昼前、17日10時半(世界時17日1時半)に、
太陽の西の端近くの1476黒点群で、M5.1の中規模フレアが発生しました。

GOES衛星X線カメラによる発生時の様子と、
SOHO衛星LASCO C2、C3カメラによる、その後のCMEの噴出を、
速報として紹介します。

どちらも、肝心の時間帯の写真が欠けていたりしますが、
リアルタイムのデータでは仕方ありません。

X線グラフの変化は、長時間型のフレアとなっています。

CMEは地球からは横方向に噴き出していますが、
地球への影響はどうなるでしょうか。

また、フレアが西側で発生したため、
太陽からの放射線(非常に高速の陽子)も急に増加しています。

1476黒点群は向こう側に回って行きますが、裏側でも活発な活動を見せるかもしれません。



南極の昭和基地で、雲越しに撮影されたオーロラの活動。
(c) 国立極地研究所、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




2012/ 5/17 18:54 追加

GOES-15のX線カメラによる1476黒点群のM5.1フレアと、CMEの様子(SOHO衛星LASCO C2、C3)。
(c) NOAA/SWPC 、SOHO (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽放射線データ
(c) NOAA/SWPC



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr

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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。