宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2012/ 3/ 6 08:11 更新 X1.1の大規模フレアが発生しました。CMEも発生し、明日以降は太陽風が乱れそうです。 担当 篠原 昨日の昼、5日11時半(世界時5日2時半)に、 太陽の北東部の1429黒点群で、X1.1の大規模フレアが発生しました。 SDO衛星AIA193による発生時の動画を掲載します。 Xクラスのフレアの発生は、1月27日以来です。 1429黒点群は、その後もMクラス、Cクラスのフレアを活発に起こしています。 黒点の姿も大きく、引き続きフレアの発生に注意が必要でしょう。 このフレアに伴って、CME(太陽ガスの放出現象)も発生しています。 SOHO衛星LASCO C3の動画をご覧下さい。 発生地点が北東部に寄っているため、 CMEのガスも主に斜め上方向に噴き上がっていますが、 淡いガスが太陽の反対方向(右側)にも広がって見えます。 従って、コロナのガスは地球方向にも向かっていると考えられます。 今回のフレアは、昨日お知らせしたM2のフレアよりも大きいため、 吹き出した太陽風の速度も高いと思われます。 CMEによる乱れは、前の乱れと重なる様にして到来するかもしれません。 到来は明日になるかもしれません。 今後の太陽風の変動に注目して下さい。 太陽放射線(非常に高速の陽子)の上昇は、3くらいで止まっています。 警戒レベルの10には達していません。 太陽風は、速度360〜380km/秒、磁場強度5nT前後、 磁場の南北成分は -3〜 -6nTの南向きと、これまでと同じ状態が続いています。 磁気圏の活動度も同様で、 AE指数のグラフは、500nT前後の中小規模の変化が頻繁に発生しています。 この傾向も明日くらいまでかと予想していましたが、 今後は、CMEの擾乱の影響で、27日の周期性の変化は見えなくなりそうです。 SDO衛星AIA193による、X1.1の大規模フレア。 (c) SDO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース ) SOHO衛星LASCO C3による、X1.1フレアに伴うCMEの噴出。 (c) SOHO (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽放射線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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