宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2012/ 2/19 10:32 更新 太陽風磁場の南向きが強まって、オーロラが活発に発生しています。 担当 篠原 太陽風の変動が到来して、磁場が南向きに強まっています。 深夜、19日1時(世界時18日16時)頃から太陽風に変化が始まりました。 プラズマの密度や速度が上昇を始め、 それぞれ、1個/cm^3から10個/cm^3、300km/秒から350km/秒へと、 大きな変化ではありませんが、上昇しています。 磁場強度は、その前から少しずつ上がっていたようなのですが、 10nT近くにまで強まっています。 それとともに、磁場の南北成分は南向きに振れ始め、 -5〜 -10nTの南向き状態が6時間ほど続いています。 太陽の中央部に見えていたコロナホールの影響が始まったのでしょう。 南向き磁場の影響で、磁気圏のオーロラ活動も強まっています。 AE指数のグラフは、19日7時(世界時18日22時)頃から強まり始め、 800nT近い中規模のオーロラ活動も発生しています。 19日9時(世界時19日0時)頃の、 ノルウェーの北のスバールバル島のオーロラを紹介します。 撮れたばかりの映像です。 初めに南(画面下)の低い空で輝いていたオーロラが、 やがて真上まで広がって、空全体を覆うように輝いています。 見事な光景です。 太陽風の速度は、現在、400km/秒近くに上がっています。 磁場強度が強まったままなので、引き続き変化に注目して下さい。 ただし、今回のコロナホールは南北に小さく伸びていただけなので、 太陽風の変動は長く続かないでしょう。 明日くらいで一段落となるのではないかと思います。 その後は、低速の穏やかな太陽風が続くでしょう。 太陽は、新しく1421黒点群が出現しました。 フレア活動は穏やかなままです。 ノルウェーのスバールバル島Longyearbyenで全天カメラによって撮影されたオーロラ。 (c) 国立極地研究所、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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