宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2012/ 2/18 14:28 更新 太陽風の速度はとても遅くなり、磁気圏も静かです。 担当 篠原 今日の宇宙天気は、とても静かです。 太陽風の速度は、更に下がって300km/秒を割りつつあります。 かなり遅い太陽風になっています。 磁場強度は、5nTを前後する程度で、平均的な状態です。 27日周期の図を見ると、前周期の1月21日も同様にかなり遅い状態で、 その分布がそのまま回帰した様な変化です。 コロナホールが発生していましたが、ここまでは特に影響は及んでいません。 27日周期の図によると、 前周期は1月22日から速度や、特に磁場が大きく乱れています。 これはCMEによる突発性の変化で、回帰することはありません。 これからしばらくは参考にできないので注意してください。 その今後ですが、SDO衛星AIA193で太陽の中心に見えていたコロナホールが、 だいぶ西半球に移動しています。 今後は、こちらからの影響がやって来る可能性があります。 規模は小さかったですが、赤道付近にあったため、 噴き出した太陽風が地球へ向かってくる可能性は高くなります。 小規模の太陽風の乱れくらいはやって来るのではないでしょうか。 太陽は、1418黒点群が復活しています。 しかし、他の群も含めて、黒点はどれも小さく、活動も静かです。 X線グラフはほとんど変化していません。 その一方、一昨日、16日夕方の現象ですが、 太陽の裏側でフレアが発生し、CME(太陽ガスの放出現象)が起きています。 SOHO衛星のLASCO C3では、太陽全体を包むように白いガスが広がって行く、 フルハロー型のCMEとして見えています(1枚目の動画をどうぞ)。 ただし、この写真だけでは、地球側に噴き出したのか、 反対側に噴き出したのか分かりません。 そこで、STEREO Behind衛星のデータを見ると、 EUVI 195では、地球とは反対側にあたる太陽の左端でフレアが発生し、 COR2では、その後CMEが噴き出して行く様子を見ることができます。 地球側はおとなしく見えている太陽も、 裏でこんな活動を起こしたりしている訳です。 SOHO衛星LASCO C3による、太陽の裏側で発生したCME。太陽全体を包むように広がるフルハロー型に見えています。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) STEREO Behindから見たCME。地球とは反対の左側に噴き出しています。 (c) STEREO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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