宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2012/ 1/21 11:48 更新 太陽は穏やかで、太陽風の速度はかなり遅くなっています。南向き磁場の影響でオーロラがやや強まっています。 担当 篠原 昨日お知らせしたM3.2のフレアの後、 1402黒点群付近で美しいポストフレアループが見えています。 SDO衛星AIA171による拡大写真の動画を掲載します。 世界時19日14時にフレアの爆発が始まって、 それ以降、コロナループが次々と輝いています。 光っているループの足下は、 黒点群の持つ磁場のN極、S極にそれぞれ繋がっています。 動画の最後に、SDO衛星の磁場写真と可視光写真を加えてみました。 磁場写真の白はN極、黒はS極に相当します。 ループの根元の位置や、黒点の見え方などを見比べてみて下さい。 ただし、3枚の写真の位置は私が適当に合わせただけですので、 だいたいの目安と考えて下さい。 太陽は、この1402黒点群を含めて、4つの黒点群が北半球のまん中に集まっています。 M3フレア以降は目立った活動はなく、先ほど、C1の小規模フレアが起きた程度です。 黒点群の規模は大きく、引き続き、フレアの発生には注意が必要でしょう。 太陽風は、速度が更に下がり、 300km/秒とかなり遅くなっています。 磁場強度は4〜5nTと平均的な強さで安定していますが、 図の後半で、南北成分が、まるでスイッチが切り替わるように南北に振れています。 この影響で、オーロラの活動がやや高まっていて、 ノルウェーのトロムソでは、ちょうど今、きれいなオーロラが空を飾っています。 その最新の1枚をどうぞ。 周囲の雪景色にもオーロラの光が映っています。 磁場が南向きに振れていますが、速度がだいぶ遅いので、 オーロラの活動としては小規模に留まるでしょう。 明日の22日の午後から23日にかけて、 昨日お知らせしたCMEが地球に到来する可能性があります。 太陽風の変化によって、オーロラの活動も活発化する可能性があります。 それまでは、現在の速度の遅い太陽風が続き、 磁気圏も基本的には穏やかでしょう。 SDO衛星のAIA171カメラによる、1402黒点群付近のポストフレアループ。 (c) SDO (NASA)、 (写真加工 : 宇宙天気ニュース) ノルウェー・トロムソの全天カメラにより撮影されたオーロラ。 (c) 国立極地研究所 SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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