宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2012/ 1/13 13:44 更新 コロナホールによる高速の太陽風が始まり、オーロラの活動も発生しています。 担当 篠原 今日の早朝、13日5時(世界時12日20時)頃から、 太陽風の速度は500km/秒を超えて上昇し、 現在550km/秒の高速風になっています。 9日や10日頃に太陽の南半球側に見えていたコロナホールの影響が いよいよやって来たようです。 太陽風の磁場強度は、これよりやや早く、 13日2時(世界時12日17時)頃から5〜10nT程度に強まりました。 これらの変化により、オーロラの活動も発生しています。 世界時12日20時頃のトロムソの様子を動画で紹介します。 少し長めの時間を載せているので、じっくりとお楽しみ下さい。 この時間帯のAE指数のグラフはあまり変化していませんが、 全天カメラの写真ではなかなかにぎやかに見えています。 現在の太陽風磁場は、5nTに下がりつつあり、 高速風の速度は最大に近づいている様です。 コロナホールの規模が小さかったことからも、 高速風は比較的短い期間で終わりそうで、 明日くらいには速度が下がり始めるかもしれません。 その後の太陽風は一旦落ち着いて、 16日頃からは、 現在の太陽の中心に見えているコロナホールの影響がやって来そうです。 再び500km/秒台の高速風が始まる可能性があります。 太陽は、X線グラフに長時間のC2.5の変化が発生していますが、 これは、東端の向こう側で起きたフレアによるものです。 本当の規模はこれよりも大きかったのでしょう。 この現象に伴って、CME(太陽ガスの放出現象)も発生していますが、 地球に対しては横方向なので、影響はありません。 一方、13日5時(世界時12日20時)頃に、 太陽の中心北寄りで、大規模なフィラメントの噴出が発生しています。 SDO衛星AIA304による動画を掲載します。 これにより、太陽の北に向かってCMEが噴き出していると思われますが、 地球への影響は小さそうです。 太陽は黒点も目立たず、穏やかな状態です。 今後、東端からどのような活動領域が上がってくるでしょうか。 ノルウェー・トロムソの全天カメラにより撮影された、オーロラの様子。 (c) 国立極地研究所、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA304カメラによる、太陽の中央部北寄りで発生したフィラメントの噴出。 (c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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