宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2012/ 1/ 2 09:29 更新 太陽風は低速で、磁気圏も穏やかです。太陽コロナの長期変化を紹介します。 担当 篠原 NASAの太陽活動予報の図で見られる様に、 現在、太陽活動は第24活動周期の極大に近づいていると考えられます。 最近の太陽は、黒点相対数が100を超える日も見られますが、 2008〜2009年頃は1年の半分以上が黒点数0の日でした。 この間の太陽活動の高まり方を、 SOHO衛星のEIT195による太陽コロナ写真の変化で見てみましょう。 掲載している動画は、2009年1月1日から2012年1月1日まで、 毎月1枚ずつ37枚をつなげたものです。 初めは全体が薄暗かった太陽に、ぽつぽつと明るい活動領域が発生し、 やがて北半球と南半球にそれぞれ明るい帯が作られている様子が分かります。 微妙に太陽が回転して見えるのは、太陽の自転周期27日に対して、 写真は1ヶ月毎と3〜4日ずれて進行しているためです。 今後は、活動領域の2本の帯がそれぞれ赤道側に寄って行き、 やがて次の極小期を迎えることになります。 現在の活発な時期がどれだけ続くのか、そして、次の極小はどんな様子になるのか、 10年スケールの長い話です。 のんびりと追いかけて下さい。 昨日は今年初めてのフレア、オーロラを紹介しましたが、 その後はどちらも静かです。 太陽風は、360〜370km/秒と低速で推移し、 磁場強度は5nTから4nTへやや弱まっています。 今後も、このまま低速の風が続くでしょう。 磁気圏も概ね静穏で、AE指数のグラフはデータエラーになっていますが、 一部に小規模の変化が発生しているくらいです。 この後は、SDO衛星AIA193の太陽東側に見える、 細長いコロナホールの様子に注目する程度です。 このコロナホールも規模は小さいので、地球への影響は弱いでしょう。 太陽のフレア活動も弱まったままです。 1日16時半(世界時1日7時半)に1389黒点群で C3.2の小規模フレアが発生したくらいです。 可視光写真の黒点の姿も、全体的に弱々しくなっています。 2009年1月から2012年1月まで、EIT195による太陽コロナの変化。 (c) SOHO (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース ) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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