宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:06)
今日、C6.7の小規模フレアが発生しました。
また、M4.0の中規模フレアが一昨日発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
12/28 12:30 C4.5
09:13 C2.4
06:45 C6.7
03:27 C2.5
12/27 20:59 C6.2
18:04 C4.0
17:10 C3.9
13:11 C9.0
10:13 C3.4
05:12 M2.4
12/26 20:19 C5.8
18:37 C2.9
11:11 M1.5
05:23 C7.7
03:10 M4.0
01:52 C2.2

黒点 12/28 (NOAA)
磁場 フレア
1380 3 β ---
1381 1 α ---
1383 1 α ---
1384 9 β C6
1385 2 β ---
1386 12 βγ C9
1387 17 βγ M4
1388 1 α ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:56 242 +4.9
-2 h 246 +6.1
-4 h 242 +5.3
-6 h 250 +3.9
-8 h 250 +3.2
-10 h 248 +3.8
-12 h 237 +2.7

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
13:30 -11 -/ -
-2 h -11 -/ -
-4 h -10 -/ -
-6 h -9 -/ -
-8 h -10 -/ -
-10 h -9 -/ -
-12 h -9 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^1
12/28 0.3 2x10^1
12/27 0.7 2x10^1
12/26 3.2 2x10^1
12/25 0.6 2x10^1
12/24 0.3 2x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2011/12/23 11:41 長大な尾を伸ばしたLovejoy彗星の写真をどうぞ。太陽風は平均的な速度で、磁気圏は穏やかです。
2011/12/24 12:37 太陽風は低速風になっています。磁気圏も静穏です。1384黒点群が肉眼で見えるかもしれません。
2011/12/25 08:51 C5のフレアが2回発生しました。低速の穏やかな太陽風が続いています。
2011/12/26 12:16 M4の中規模フレアが発生しました。フィラメント噴出により地球方向のCMEも起きています。
2011/12/27 13:03 太陽ではフレアの発生が続き、地球に向かってCMEも噴出しています。現在の太陽風はかなり低速です。
最新のニュース

2011/12/28 13:06 更新
太陽ではCクラスのフレアが続いています。太陽風はとても遅く、磁気圏は静穏です。

担当 篠原

太陽のフレア活動は、昨日のニュース以降も続いています。
27日13時(世界時27日4時)に1386群でC8.9、
27日17時(世界時27日8時)に1387群でC3.8、
27日18時(世界時27日9時)に1387群でC4.0、
27日21時(世界時27日12時)に1387群でC6.2、
28日7時(世界時27日22時)に南東の端でC6.7と、
Cクラスの中くらい以上のフレアだけでも5回発生しています。

発生場所も、南西の1387群に続いて、
中央部南側の1386群、南東端から上がって来た1388群が
フレアを起こす様になりました。
これから太陽の中心に達するので、今後も活動に注目して下さい。

この中で、1386群によるC8.9のフレアに伴って、
CME(太陽ガスの放出現象)が起きています。
太陽の左半分を包む様にガスが広がって見えます。
太陽の中心近くで発生しているため、
地球へも変化がやって来るのではないかと思います。
3〜4日後と考えると、30日から31日頃に到来しそうです。

明日以降は、年末いっぱいオーロラの楽しみができました。


現在の太陽風は、速度は250km/秒とかなり遅い状態が続いています。
一方、磁場強度は、昨夜までは2nTと弱かったのですが、
今朝になってゆっくりと強まり、現在は8nTに上がっています。

コロナホールの影響はまだ早そうなので、
今回の磁場の強まりは、高速風の先駆けの変化ではなさそうです。

現在の磁気圏は静穏で、AE指数は全く変化していません。


明日以降は、CMEによる太陽風の乱れや、
コロナホールの影響による太陽風速度の高まりなど、
複数の要因が重なってある程度太陽風が乱れ、磁気圏活動が強まりそうです。
オーロラの観望にはチャンスだと思います。
ライブカメラなどに注目して下さい。



東京の出張は今日までで、夜に鹿児島へ帰ります。
といっても、年末を迎えて慌ただしい毎日になりそうです。



GOES-14のX線カメラによるC8.9のフレア。
(c) NOAA/SWPC、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SOHO衛星LASCO C3による、CMEの噴出。
(c) SOHO (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽放射線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。