宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2011/12/ 4 11:36 更新 太陽のフレア活動は穏やかです。小規模のオーロラ活動が続いています。 担当 篠原 太陽の活動は、比較的穏やかな状態が続いています。 太陽の可視光写真を見ると、 中央から少し南東(左下)の1363黒点群の発達が目立ちます。 しかし、フレアの活動はあまり見られず、 C1の小さな小規模フレアが数回発生した程度です。 黒点としての広がりに続いて、 1363黒点群はフレアの発生も増えるでしょうか。 太陽としては、西端の少し向こう側でフレアが発生して、 CMEが噴出しています。 その様子を3つの衛星の画像を繋げて紹介します。 STEREO Ahead衛星は、太陽を右横から見ています。 そのため、このフレアはほぼ正面で起きています。 1枚目の動画の緑色の写真で、太陽の中心やや上側で爆発現象が発生します。 これを地球側から見ると、太陽の右端になります。 SDO衛星AIA304の写真では、 太陽の右上端にコロナの激しい噴き上がりが見えています。 これによってCMEが太陽の右上方向に噴出しています。 最後はSOHO衛星のコロナグラフ、LASCO C2カメラの写真です。 SDOの写真からそのままつながる様に、激しく太陽のガスが噴き上がっています。 このCMEは、地球からは横方向に飛び出しているため影響はありません。 3つの衛星できれいに見ることができたので紹介しました。 太陽風は、コロナホールの影響が続いています。 速度は400km/秒が続きましたが、今朝から460km/秒とやや高速に戻っています。 磁場強度も、5〜7nTとやや強めの状態で、 特に南北成分がずっと弱い南向きになっています。 この影響で磁気圏も弱い活動状態が続き、 AE指数は200nTの弱い変化に、500nTの中規模の変化が度々発生して ややにぎやかです。 極域ではある程度きれいなオーロラが見られたのではないでしょうか。 コロナホールの影響は、そろそろ終わりそうです。 明後日くらいから後は、穏やかな太陽風に戻るのではないかと思います。 太陽の西端で発生したフレアとそれに伴うCME噴出の様子を、3つの衛星画像より。 (c) STEREO (NASA)、SDO (NASA)、SOHO (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース ) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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