宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
Supported by KNCT |
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2011/12/ 2 12:49 更新 太陽の東西にCMEが噴出しています。太陽風はやや高速ですが、磁気圏の活動は小さくなっています。 担当 篠原 昨日の朝に発生したCMEの様子を紹介します。 1枚目の動画は、SOHO衛星のLASCO C2とC3カメラによる撮影です。 12月1日6時(世界時11月30日21時)過ぎに、 CMEが太陽から左右に広がるように噴き出しています。 この様なガスの広がり方はハローCMEと言って、 CMEが地球方向、または反対方向に向かっている時に見られます。 しかし、SDO衛星AIA304で今回の太陽コロナの変化を見ると、 コロナの噴出が東(左)の端と西(右)の端で連続的に起きていたことが分かります。 発生時間の差が1時間程度しかなかったため、 左右同時に太陽を包むようにガスが広がって見えたのです。 その後、太陽のフレア活動はC1の小さなフレアが2回発生した程度です。 黒点は多く見えていますが、活動的な群はない様です。 太陽風は、速度は460km/秒前後とやや高めの状態が続きましたが、 磁場強度は3〜4nTほどに下がり、 コロナホールの影響は後半に入った様です。 磁場の南北成分は、0nTをはさんで南北に小さく揺れる程度で、 オーロラ活動はAE指数で300nTほどの小さな変化だけになりました。 磁場強度が下がったことから、速度も次第に落ちて行くでしょう。 オーロラの活動も小さくなっていくと思われます。 今回のコロナホールが通り過ぎると、CMEなどの突発的な変化をのぞくと、 太陽風は穏やかな状態がしばらく続きそうです。 SOHO LASCO C2、C3カメラによる、太陽の東西に広がるCMEの様子。 (c) SOHO (ESA & NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA304カメラによる、太陽の東西で発生したフィラメントの噴出。 (c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
宇宙天気ニュースは、 鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。 |