宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:44)
昨日、C2.4の小規模フレアが発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線が非常に強くなっています。放射線帯電子は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/27 --- ---
11/26 06:48 C2.4
11/25 12:39 C3.3
08:09 C2.0

黒点 11/27 (NOAA)
磁場 フレア
1352 1 α ---
1353 2 β C1
1354 1 α ---
1355 1 α ---
1356 5 β C1
1358 9 β C1
1359 2 β C3
1360 4 β ---
1361 2 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:34 362 +2.3
-2 h 363 +3.5
-4 h 362 +0.1
-6 h 368 +1.2
-8 h 364 +0.1
-10 h 387 +2.4
-12 h 400 +4.2

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:30 -9 -/ -
-2 h -10 -/ -
-4 h -8 -/ -
-6 h -9 -/ -
-8 h -9 -/ -
-10 h -9 -/ -
-12 h -10 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 66 2x10^2
11/27 79 3x10^2
11/26 24 1x10^2
11/25 0 4x10^1
11/24 0 3x10^1
11/23 0 4x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線5分1分 (GOES)
X線写真動画 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
EIT195 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
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AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2011/11/22 12:02 太陽風磁場が南寄りになって、弱いオーロラ活動が見られました。太陽は静かになっています。
2011/11/23 13:07 南向き磁場の影響でオーロラの活動が発生しました。太陽風の速度が少し上がっています。
2011/11/24 10:06 太陽のフレア活動は弱まっています。太陽風、磁気圏は穏やかです。
2011/11/25 10:18 太陽風は400km/秒台になり、オーロラも発生しています。
2011/11/26 09:35 太陽風は平均的な状態です。磁気圏は静穏です。太陽のフレア活動も穏やかです。
最新のニュース

2011/11/27 09:44 更新
太陽で大きなCMEが発生し、太陽放射線の増加も起きています。29日頃に乱れがやって来る可能性があります。

担当 篠原

太陽放射線の増加が発生しています。
26日15時(世界時26日6時)に、
太陽の西側の1353黒点群付近でC1.2の小規模フレアが発生しました。

フレアとしてのX線の変化は小さかったのですが、
GOES衛星のX線写真や、SDO衛星AIA193を見ると、
爆発現象はかなり広い範囲に広がっています。
特にAIA193の動画では、
ポストフレアループがあちこちに発生してとてもきれいです。

このフレアに続いて、大きなCME(太陽ガスの放出現象)が発生しています。
SOHO衛星LASCO C3では、太陽の右上側を中心に、
広くCMEのガスが噴き上がっています。
その様子は、太陽を右横から見ているSTEREO Ahead衛星のCOR2カメラでも
見ることができます。

激しいCMEが太陽の西側で発生したため、
太陽放射線(非常に高速の陽子の流れ)が大きく増加しています。
警戒レベルである10を超えて、60台に達しています。

太陽風の磁場は、ら旋を描いて宇宙空間に広がってます。
地球軌道に達した磁力線の根元は、太陽の西側に半分ほど出たあたりになります。
このため、今回のように太陽の西側の現象で太陽放射線が作られると、
磁力線が道路になって、地球へ素早く大量にやって来るのです。

太陽は、その他には目立った変動はなく、
フレアの活動は穏やかです。


太陽風は、速度が360km/秒に下がり、低速風になっています。
磁場強度は5nTで、平均的な状態です。

磁気圏も静穏で、AE指数は変化していません。


明日くらいまでは、このまま穏やかな太陽風が続きそうです。
29日以降は、太陽の南極付近に見えるコロナホールの影響が
やって来る可能性があります。
ただし、コロナホールの緯度が高めなので、
どの程度の影響がやって来るのか注目しています。

一方、昨日発生したCMEの影響も、29日頃に到来しそうです。
こちらは、速度の上昇もありますが、強い磁場を運んでくる可能性があり、
磁場の南向きが長時間強まると、
大規模なオーロラの活動や磁気嵐が発生する可能性があります。

明後日以降は、太陽風、磁気圏の変動に注目してください。




(c) NOAA/SWPC 、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)



(c) SDO (NASA)、 (動画加工 : 宇宙天気ニュース)



(c) SOHO (ESA & NASA)、STEREO (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽放射線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr

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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。